●掲載日:2021年9月29日
宮城県仙台市で35年にわたり、「生命(いのち)だけは平等だ」という理念のもと、医療に従事されている仙台徳洲会病院さま。現在は新型コロナウイルス感染症からも命を守るため尽力されています。ベガルタ仙台のウォームアップウェアへの広告掲出への思いなどについて、院長 佐野憲さま、外科部長 神賀貴大さまにお話をうかがいました。(以下敬称略)
——ベガルタ仙台とのスポンサーシップを決めたきっかけについて教えてください。
佐野(写真左) 地元にスポーツクラブがあり、同じ地域に選手やスタッフの方がいらっしゃいます。自分たちの住む町の、こんなに近くにベガルタ仙台があるなかで、できることはないかと思ったわけです。
もともと、当院の職員にはファン、サポーターが多く、協力することで喜んでくれます。徳洲会の本部にも相談したところ、ぜひ地元のチームに協力できれば、ということで、支援を決めました。こちらとしてもできる限り協力したいし、ベガルタ仙台の選手やスタッフの方が、お年寄りや子どもたち、職員を喜ばせてくれるのなら、お互いにとって大事なことだと思います。
私個人の話をすると、スタジアムに家族で行った際に、自由席の連番で空いている席がなくて困っていたところ、スタッフの方が親切に別のエリアの空いている席を案内してくれたことがありました。そのホスピタリティに感動したことも大きいです。
神賀(写真右) 当院は来年、移転の時期を迎えます。同じ地域にあって、互いに協力し合うことで認知が高まったり、喜び合えたりできればありがたいですね。
実は私、チームドクターとして、清水秀彦監督のころにベンチに座っていた経験があります。大学時代は東北大学医学部のサッカー部でしたし、試合も可能な限り観戦に行くようにしてきました。
佐野 こんなに身近なクラブも珍しいですよね。これだけ近くにある、地元のチームと提携したい。その思いが一番です。
——ベガルタ仙台のウォームアップウェアに広告を掲出していただいています。反響はいかがでしょうか。
神賀 スタジアムに早めに行って、選手たちが仙台徳洲会と入ったウェアを着ているのを見るのも楽しみです。当院の外の人からも「(名前が)書いてあったね」と言われることがよくありまして、職員としてうれしく思います。
佐野 私のように、コアなサッカーファンでなくても、そう言ってもらえるとうれしいですよね。サッカー選手は移籍も多いと聞きますが、他チームで活躍した選手が仙台でサポーターに受け入れられて、同じウェアを着ているのもいいですよね。
——これからのベガルタ仙台に期待することを教えてください。
神賀 J1で戦い続け、ホームで勝ってほしい・・と、いろいろありますが、勝ったときのニュースでウォームアップウェアが映ってほしいというのもあります(笑)。
私は80代の父を連れて観戦に行っていたこともありますが、スタジアムにはご年配の方も多くいらっしゃいます。今は新型コロナウイルス感染症を予防するため多くの方が集まるのは難しい状況ですが、末永く、年を重ねながら観戦に行けるようになって、また若い方にも加わっていただけるのが理想ですね。
佐野 ベガルタ仙台を好きな職員が喜んでくれるのはうれしいし、新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか触れ合えないですが、選手やスタッフ、マスコットのみなさんが、子どもやお年寄りとお話しできる機会がまたできればいいなと思っています。
今回お話をうかがった仙台徳州会病院のお二人のお話からは、取り組みを通じてうれしい顔になる多くの方々の存在が感じられました。同じ地域の身近な存在同士が手を取り合うことで、新たな喜びが生まれていきます。
●取材日:2021年8月24日