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「V PRESS」

　仙台のエースの凄みが最も表されるのは、ゴール前。ストライカーの1番の仕事である得点の瞬間に、パワー、スピード、センス、そういったFW9中山仁斗の持つ力が最大出力で発揮される。

　2014年の当時J3の鳥取でJリーガーとなってから、J2、J1へとプレーの場を駆け上がるたびに、中山はシュートセンスを磨いていった。そしてJ2水戸に移籍した2020年から、2シーズン連続で2桁ゴールを達成。2021年にはキャプテンも務めている。

　今季に仙台へ加わった中山は、早期にチームのスタイルにフィットしてゴールを量産。けがで欠場していた時期もあったが、ハイペースでゴールを重ねてここまで12得点。3季連続の2桁ゴールを達成した。次は開幕前に立てた15ゴール、さらにその先の得点を重ね、チームの目標であるJ2優勝とJ1昇格への貢献を目指す。闘志あふれるストライカーは「球際での競り合いで勝つというサッカーの本質で、まず相手を上回る」と、この苦境を打破するためのゴールを狙う。