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「V PRESS」

　大宮の攻撃の起点になることもあれば、ラストパスを供給する選手でもある。中盤の名手・MF19矢島慎也は、大宮の攻撃をコントロールする要注意人物だ。

　浦和のアカデミーで育ち、2種登録選手を経て2012年にトップチームへ昇格。岡山への期限付き移籍や、G大阪への移籍を経て、2018年にはシーズン途中で仙台へ期限付き移籍。わずか半年の在籍ではあったが、天皇杯準決勝・山形戦でゴールを決めるなど、同大会準優勝に貢献した。翌2019年にG大阪へ復帰すると主力の座をつかみ、活躍。今季からは大宮に完全移籍し、チームの中心選手の1人になっている。

　矢島の武器は並外れたパスセンスにある。高い技術に裏打ちされたパスは、距離を選ばず味方にピタリと届く。前節・横浜FC戦では、左サイドに開いて、体をひねりながらクロス。先制点をアシストした。7月28日に大宮のゲームキャプテンに就任し、首位の横浜FC撃破に貢献するなど存在感は増している。仙台はプレッシャーの手を緩めず、この名パサーを食い止めたい。