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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

J1残留への道を切り開け!
JリーグYBCルヴァンカップ優勝で勢いに乗る名古屋。
積極的にチャレンジするプレーを増やし、全力を出し切り勝利をつかもう。

 明治安田生命J1リーグも最終盤に突入した。依然J1残留争いにおいて苦しい立場にある仙台は、全ての試合で勝点3が求められる。こうした苦境の中10月23日ホームで行われた第33節・広島戦。前半開始早々の10分、スローインからDF25真瀬拓海がボールキープし、パスを受けたMF26加藤千尋が縦パスを出す。これをゴール前で相手DFを引きつけたFW42富樫敬真が受けて後方にパス。空いたスペースに飛び込んだのがMF7関口訓充。鮮やかなシュートで欲しかった先制点を獲得した。その後は守備陣が相手の攻撃をはね返し続け、迎えたアディショナルタイム。スローインを受けたFW33フェリペカルドーゾがFW15西村拓真にパス。西村からのパスを受けたMF32氣田亮真が巧みなフェイントで相手の重心をずらし、J1初ゴールとなる貴重な追加点を奪った。2-0と快勝し、J1残留に向けて少し光が見えた。

 11月3日、アウェー第34節・神戸戦も連勝といきたかったが、前半開始早々に失点する苦しい展開。しかし、失点直後の6分、MF14石原崇兆のクロスにゴール前で合わせたのは真瀬。仙台伝統のサイドバックのクロスから逆のサイドバックのシュートという形で、同点に追いついた。その後失点を許し、さらにはDF5アピアタウィア久が2回目の警告で退場処分に。それでも後半開始早々の52分セットプレーのこぼれ球を拾った関口のシュートがポストを叩き、跳ね返りを加藤がゴールに押し込み再び同点に追いついた。数的不利で体力が消耗される中でミスが出て失点を重ね2-4の敗戦を喫したが、最後まで強豪に食らいつき、諦めない姿勢を見せたことを、今節の名古屋戦につなげたい。

 名古屋は就任3年目フィッカデンティ監督の下、攻守に組織的な戦いで躍進し、4位と健闘を見せている。10月30日のJリーグYBCルヴァンカップも決勝でC大阪相手に2-0で勝利し、見事優勝。リーグ戦も前節・柏戦で2-0と快勝しており、勢いに乗ってユアスタに乗り込んでくる。好調の原動力となっているのはタレント揃いの攻撃陣。夏に加入し、11試合で5ゴールとゴールを量産しているポーランド国籍FW40シュヴィルツォクは、直近のリーグ戦で2戦連発ゴールを決めており、注意が必要だ。守備もオーストラリア国籍GK1ランゲラックや、夏に札幌から期限付き移籍した元仙台DF20キムミンテら個人能力の高い選手が揃う。

 どんな相手であっても勝利を目指さなければならない仙台としては、これまで以上に積極的にゴールを狙っていきたい。守備ではアピアタウィアの出場停止により、DF3福森直也や、DF13平岡康裕に出場の可能性がある。競り合いで負けず試合終了の笛が鳴るまで集中を切らさないことが重要だ。

 勝利のために全員が全力を尽くすことでしか、J1残留への道は切り開けない。全てを出し切り、勝利をつかみ取ろう。