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「V PRESS」

　徳島の戦いを、ピッチ中央で支える職人だ。岩尾憲はチームの戦術においても、精神面においても、欠かせない存在となっている。

　日本体育大学から、2011年に当時J2の湘南へ加入。J1昇格も経験した。2015年には期限付き移籍によって水戸でプレーし、主力として活躍。翌2016年からは徳島に完全移籍して、すぐにチームの中心的選手となった。2017年からは主将に就任してチームを引っ張り続け、チームを昇格争いに導く。そして2020年、J2リーグ戦全42試合に出場し、チームの優勝とJ1昇格に大きく貢献した。自身にとって2013年以来となるJ1の舞台でも、厳しい戦いに挑むチームを支えている。

　セントラルMFとして、長短のパスを的確につなぐことができる選手だ。戦術眼も高く、攻守とも戦況に応じたポジショニングで味方をサポートする。リーダーシップにも優れ、まさに徳島の心臓といえる。彼のゲームコントロール能力は、シビアな残留争いにおいても大きな意味を持つ。その判断力を上回るプレーを、仙台はやり続けたい。