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「V PRESS」

　昨シーズンは左膝前十字靱帯損傷で長期離脱し、現役選手としては初めて1シーズン公式戦出場ゼロに終わったプロ17年目のMF富田晋伍。

　今シーズンは3月3日のJリーグYBCルヴァンカップ横浜FM戦で公式戦に復帰。3月6日の明治安田生命J1リーグ第2節・川崎F戦でも先発出場し、ユアスタのピッチに立った。試合に出場する度に試合勘を取り戻し、手倉森監督の求めるパフォーマンスを見せられるようになった富田は、持ち味の球際に強い守備だけでなく、5月22日のJ1第15節・大分戦では、右サイドでのパス交換からMF加藤千尋のゴールをアシストするなど、攻撃でも貢献を見せており、ベテランとなった今も「プレーの幅を広げている」と手倉森誠監督も大きく信頼を寄せている。

　直近4試合連続先発出場しているが、現在なかなかゴールを奪えないこともあり、「最後のところの精度、ビルドアップのポジショニング、パスの質など細かいところを詰めて、もっとチャンスの回数を増やさないといけません。チャンスまでの過程も高めていって、個人もチームももっと思い切りやらないと」と、やはり出てくるのは攻撃面での課題の話だ。C大阪戦でもミドルシュートを放つなど、攻撃への意識は高い。

　35歳となった今も、監督の要求に応え、自らを成長させ続けようとする富田。今日もぜひ守備だけでなく、攻撃でもチームに貢献して欲しい。