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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

後半戦突入!勝利へ突き進め。
リカルドロドリゲス監督によるチーム改革進む浦和。
攻撃も守備も組織的に戦い、チーム一丸となって勝利をつかめ。

 明治安田生命J1リーグは前半戦を終了し、後半戦に突入した。仙台は序盤戦、なかなか勝点を積み上げられず、非常に苦しい戦いを強いられてきたが、手倉森誠監督の戦術が浸透し始めると、5月以降勝利を積み上げられるようになり、第18節・鹿島戦後にはJ2降格圏を脱出した。6月23日ユアテックスタジアム仙台で行われた第19節・清水戦でさらに勢いに乗りたいところだったが、前半、カウンター攻撃を止めきれず失点。それでも3バックへの布陣変更に相手が戸惑っているところを見るや、積極的に攻めに出て、コーナーキックからDF16吉野恭平が移籍後初のユアスタでのゴールを挙げて同点に追いついた。しかし後半、相手も布陣を変更して反撃に転じ、再び失点し突き放されてしまう。仙台も終盤4バックに布陣変更すると、途中出場のMF8松下佳貴のゴールで同点に追いついた。逆転を目指して、さらに攻勢を強めたいところだったが、得点の直後に相手の攻撃の勢いを止めきれず失点。2-3と悔しい敗戦を喫した。そして順位は、仙台が既に5月に消化済みだった第20節の結果により、再びJ2降格圏の17位となっている。

 もう1度、J2降格圏を抜け出すためには、選手1人1人が5月の好調時のような団結力を持って戦う必要がある。仙台の後半戦初戦となる今節・浦和戦、チーム一丸となって臨む。

 浦和は今シーズンから、長年徳島を率いてきたスペイン国籍のリカルドロドリゲス監督が指揮を執る。選手の立ち位置を重視し、丁寧なビルドアップからゴールを目指すスタイルで徳島のJ1復帰に大きく貢献した実績を買われての、浦和監督就任となった。

 チームは大きく変わった。大卒のMF17伊藤敦樹や、MF21大久保智明、J2栃木から移籍のDF15明本考浩、J2琉球から移籍のMF18小泉佳穂らがレギュラーとして名を連ね、いずれも攻撃を活性化させる役割を担っている。さらにデンマーク国籍のFW7キャスパーユンカーはここまでリーグ戦8試合出場で7ゴールと驚異的なペースでゴールを量産。長身を生かした高さ勝負の強さだけでなく、足下の技術にも優れ、天性のゴール感覚を持つ。前回アウェーでの対戦がデビュー戦だったが、手痛い失点を喰らっており、絶対に抑え込まなければいけない選手だ。

 仙台は、前回の対戦である程度、相手陣内に攻め込み、決定機を作りながらゴールを奪えなかった。ビルドアップのパスや、シュートの精度にこだわり、積極的にゴールを奪っていきたい。守備では相手の若手アタッカーの動きに警戒しつつ、常にゴールを狙っているユンカーに仕事をさせないよう、守備陣の集中が求められる。

 徐々に監督の戦術が浸透してきた浦和は強敵だが、チーム全員が組織だった攻撃と守備を見せれば、必ず良い戦いができる。ホームで勝利を挙げて、再び勢いを取り戻そう。