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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

「ホームに強い仙台」を取り戻す。
昨シーズンまでのエース長沢駿を擁し、J2降格圏脱出を狙う大分。
連戦で積み上げたことを自信とし、公式戦連勝を成し遂げよう。

 中2~3日の公式戦13連戦もいよいよ終わりが見えてきた。手倉森誠監督が「鍛え上げる13連戦」と銘打った通り、チームは苦しみながらも少しずつ鍛え上げられ、粘り強さやたくましさを身につけつつある。

 5月15日の明治安田生命J1リーグ前節・福岡戦は、前半多くの決定機をつくったものの得点できず、後半相手の途中交代から守勢となり、何とか踏ん張っていたが、試合終了間際に不運な失点を喫し0-1で敗れた。しかし、5月19日のJリーグYBCルヴァンカップグループステージ広島戦はモヤモヤしたものを吹き飛ばすゴールラッシュとなった。前半左サイドを抜け出したMF26加藤千尋のクロスに右足で合わせたのはMF28佐々木匠。自身4年ぶりのユアスタでのゴールで幸先良く先制した。後半に入っても仙台の勢いは止まらず、DF4蜂須賀孝治のスローインを受けた加藤千尋が美しい孤を描いたシュートを決めた。さらに攻撃参加したDF5アピアタウィア久のパスを受けたFW20マルティノスもゴール。守ってはこの日、仙台デビューとなったセルビア国籍202cmの長身GK22ストイシッチがハイボールへの抜群の安定感を見せ、失点を許さなかった。3-0の快勝でチームは大きく勢いづいた。

 ルヴァンカップは敗退となったが、この大会で得た自信を何としてでもリーグ戦につなげなければならない。ホームでの大分戦、非常に重要な試合となる。

 大分は現在17位。片野坂知宏監督の下、J1でも健闘を見せてきたが、今シーズンはここまでリーグ戦2勝と苦戦を強いられている。現在19位の仙台と同様、この試合をJ2降格圏脱出の足がかりにしたいと考えているはずで、激しい試合になるのは間違いないだろう。攻撃の核となるのは、昨シーズンまで仙台に在籍したFW20長沢駿。前節もクロスからヘディングシュートを決めており、空中戦は警戒しなければならない。そして、ここまでチームトップの4ゴールを決めているシャドーストライカーMF8町田也真人のゴールに向かうプレーにも注意をしたい。守備では今シーズン途中からレギュラーをつかんだGK22ポープウィリアムの身体能力の高さや、湘南から移籍のDF4坂圭祐のクレバーなラインコントロール、DF3三竿雄斗の攻撃へとつなげるプレーに注意したい。

 仙台としては、開幕から積み上げてきたことをまずはしっかりぶつけたい。守備では自陣で守る時と、前から奪いに行く時の使い分け、攻撃では相手で空くスペースをうまく使いながら丁寧にボールをつないでいくこと、そして攻守の切り替えを速くすることを徹底したい。

 チーム全員の力で公式戦連勝を成し遂げ、「ホームに強い仙台」を必ず取り戻そう。