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「V PRESS」

　攻撃力が特徴の横浜FMにあって、その前線でひときわ存在感を増しているのが前田大然だ。持ち前の走力を発揮し、好調を維持している。

　プロとしてのキャリアは、山梨学院大学付属高校から松本入りした2016年から。そして、翌2017年が転機となった。期限付き移籍した水戸で大活躍し、明治安田生命J2リーグ戦で36試合に出場し13ゴールを記録した。松本に戻るとチームのJ1昇格に貢献し、自身もJ1で経験を積む。そして2019年途中からは海外に挑戦し、ポルトガルのマリティモでプレーした。2020年途中に横浜FMへ加わって日本復帰。ここでもチームにフィットするとリーグ戦やACLで欠かせない戦力となった。今季も前線でチームを引っ張っている。

　相手DFを抜き去る瞬発力、そして豊富な運動量が前田の武器だ。前節・C大阪戦ではJ1新記録となる62回のスプリント本数を記録した。とにかくハイスピードで走り回り、相手の守備隊形を乱す。前田に走るスペースを与えない、そして、前を向いて走らせないための守備組織を作れるかが、仙台には問われている。