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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

ツキを変え、勝利をつかめ!
個人能力の高い選手を揃え、丁寧にパスをつなぎゴールを目指す神戸。
ゴールを目指す形を選手間で共有し、焦れずに戦おう。

 仙台にとって3月は試練の月となった。明治安田生命J1リーグ、JリーグYBCルヴァンカップ共に全て敗戦。特に川崎F、鳥栖に連続して5失点を喫するなど、守備で強さを見せられなかった。少しずつ攻守に改善は見られているが、勝点を取るところまでには届いていない。

 3月27日に行われたルヴァンカップ清水戦は、守備の安定が見られ、今シーズン初めて前半無失点で終えることができた。攻撃もFW11赤﨑秀平、FW15西村拓真が果敢にゴールを狙った他、この試合が公式戦初先発となったMF26加藤千尋も多くの決定機に絡んだ。しかし、後半飲水タイム直後に、中盤でボールを奪われてカウンター攻撃を受けて失点を喫した。試合終盤は猛攻を仕掛けるも、ゴールを奪うことができず0-1で敗れた。失点シーン以外はよく集中して守ることができ、攻撃でも多くの決定機はつくれている。できなかったことの修正はもちろん必要だが、できていることにも目を向けて、より高めていく必要もある。

 試練の月を終えて、4月最初の試合はホームで神戸を迎える。清水戦後、手倉森誠監督は「3月は苦しみましたが、4月に月(ツキ)が変わって、蘇ったベガルタ仙台を見せられるよう、また1週間準備をしたい」と語った。かつて仙台を率いた際も苦しんだ月の翌月は「ツキを変える」と話し、実際に反転攻勢を見せたことも多かった。月の初めの試合を確実に勝って、勢いに乗っていきたい。

 神戸は昨シーズン途中から三浦淳寛監督が就任。豊富なタレントを生かしながら、昨シーズンのACLではベスト4へとチームを導いた。今シーズンも丁寧にパスをつなぐサッカーで上位進出を目指している。

 元スペイン代表MF8アンドレスイニエスタはACLでの負傷で長期離脱中だが、DF4トーマスフェルマーレンやMF6セルジサンペールは今シーズンも健在。日本代表に初選出されていたGK1前川黛也も安定したパフォーマンスを見せており、同じく日本代表FW11古橋亨梧も今シーズン3ゴールを挙げるなど好調だ。また、宮城県出身で昨シーズンユアスタでの対戦でゴールを挙げたMF7郷家友太も地元での試合にかける思いは強い。

 仙台としては直近2試合の公式戦同様、良い守備から良い攻撃につなげる意識で試合に入る必要がある。攻撃ではゴールを決めたい意識が強すぎると精度が落ちたり、ゴール前で選手が被ってしまったり、逆にカウンター攻撃を受けたりということが起こる。攻撃の形を選手間で共有し、連動性を高めて、焦ることなく攻めていきたい。

 個人能力の高い選手の多い強敵だが、練習で積み上げてきたことをしっかり出し、全力を尽くして勝利をつかみ取ろう。