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「V PRESS」

　仙台での3シーズン目を迎えたMF松下佳貴。2019シーズンはボランチのレギュラーに定着。昨シーズンは負傷による長期離脱も経験したが、出場した試合では技術の高さを見せつけた。今シーズンも開幕から2試合は途中出場となったが、その後は先発出場を続け、攻守の要として大きな存在感を見せている。

　今シーズン初ゴールが生まれたのは明治安田生命J1リーグ第4節・湘南戦。0-3と苦しい状況にあった70分、真瀬拓海のクロスのこぼれ球を拾い、相手DFが密集している中、西村拓真とのワンツーパスを受けて、ゴールを奪った。パス精度の高さを生かした高度な技術を見せただけでなく、結果的には敗戦とはなったものの、勝利を諦めない気持ちを持ち、チームを鼓舞したことが非常に大きい。

　チームを引っ張る姿勢を強く見せていることから、ここ最近の試合ではキャプテンマークを巻いて戦っている。守備では球際の強さを見せ、攻撃でも展開力の高さを生かし、決定機を演出。苦しんでいるチーム状況を好転させようと必死なプレーを見せている。こうしたサッカーへの真摯な姿勢が、少しずつではあるが、チームの攻守の改善につながっている。

　今節は古巣、神戸との対戦。成長した姿を神戸サポーターに見せるだけでなく、攻守で勝利につながる貢献をぜひとも見せたい。戦う姿勢は誰にも負けない。