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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

フレッシュパワーで流れを変える。
ロティーナ監督を招聘し、大量補強で巻き返しを図る清水。
攻守にアグレッシブに戦い、リーグ戦へ弾みとなる勝利をつかめ。

 JリーグYBCルヴァンカップが3月3日に開幕した。昨シーズンはコロナ禍の影響で、グループステージが短縮されたが、今シーズンは例年同様にホーム&アウェイの6試合が行われ、4チーム中2位以上で、プレーオフステージへと進出できる。仙台のグループステージ初戦は横浜FMとの対戦。前半は16分に失点を喫し、シュートも1本に終わったが、後半に入り、MF32氣田亮真らが投入されると、多くの決定機をつくり出すことができた。しかし、あと一歩でシュートを決めきれず0-1で試合を終えた。

 その後の明治安田生命J1リーグは失点が重なり4連敗中と苦しんでいるが、直近の第6節・FC東京戦は1-2と敗れたものの攻守で改善が見られた。セットプレーからDF4蜂須賀孝治のゴールが生まれ、今シーズンの公式戦初めて先制点を奪えるなど収穫もあった。徐々にチームが変わりつつある手応えを確信に変え、リーグ戦へ弾みをつけるためにはやはり勝利が必要だ。もちろんルヴァンカッププレーオフステージ進出のためにも、この清水戦は重要な試合となる。

 今シーズンの清水は東京VやC大阪で実績を挙げたスペイン国籍のロティーナ監督を招聘した。また、大分からDF50鈴木義宜、北九州からFW19ディサロ燦シルヴァーノを獲得するなど、積極的な補強を敢行。昨シーズン16位に沈んだこともあり、巻き返しに懸命だ。ここまでリーグ戦も2勝2分け2敗で9位とまずまずの位置につけている。なお、ポルティモネンセ(ポルトガル)から加入のGK37権田修一が日本代表、鳥栖から加入のMF4原輝綺はU-24日本代表に招集されたため、この試合は出場できない。C大阪でロティーナ監督に重用されていたDF7片山瑛一も負傷で出場は難しい。

 清水は選手の位置取りを重視し、ボールを奪ったら丁寧にボールをつないで素早くゴールまで持ち込む。前線のFW9チアゴサンタナやFW10カルリーニョスジュニオの個人技には注意が必要だ。MF16西澤健太やMF30金子翔太の切れ味鋭いドリブル突破も脅威だ。

 仙台としてはまず高い守備意識を持って戦い、相手選手への寄せを速くして、辛抱強く相手の攻撃をはね返していきたい。その上で試合の流れを見ながら、ゴールへ向かう意識も強く持ち続けたい。ここまでリーグ戦でも活躍を見せているDF5アピアタウィア久、DF25真瀬拓海、MF26加藤千尋といった大卒ルーキー選手には、攻守にアグレッシブなプレーでチームを活性化させることが求められる。

 まずはこの試合で公式戦初勝利をつかみ、4月の反転攻勢につなげよう。