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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

未来へつなぐ勝利をつかめ。
地道なチームづくりで若手選手の力を伸ばした湘南とのホーム最終戦。
今シーズンの積み上げを生かして、勝利をつかみ取ろう。

 コロナ禍の中行われた明治安田生命J1リーグ2020シーズンもついに最終節を迎えた。仙台としてはなかなか勝ち星を積み上げられない苦しいシーズンだった。特に8月から11月までの17戦勝ち無しの期間は、ピッチ内外でクラブは苦難の連続だった。それでも、クラブを応援し続けてくれるサポーターのため選手たちは奮起し、第27節・G大阪戦、第29節・鳥栖戦と勝利をつかむことができた。そして12月6日、第31節・大分戦は開始早々にDF4蜂須賀孝治のクロスボールから、ここ数試合調子を上げてきたMF14石原崇兆が仙台移籍後初、さらにはJ1での初ゴールを決めて、幸先良く先制した。守備ではDF23シマオマテが相手の攻撃を力強くはね返した。そして後半、MF7関口訓充のコーナーキックからFW42山田寛人がヘディングシュートを決めて突き放し、2-0と快勝した。12月16日、第33節・清水戦もコーナーキックから蜂須賀のヘディングシュートで先制。その後失点を喫したが、MF8松下佳貴のミドルシュートで追加点。後半再び同点とされるが、試合終盤、途中出場DF26浜崎拓磨の直接フリーキックがゴールに突き刺さり3-2で勝利。今シーズン初の連勝で最下位脱出に成功した。

 勢いに乗ってホームで迎える最終節。ここまで勝利の無かったホーム戦だが、何としてでも勝利して、笑顔でシーズンを終えたい。

 最終節の対戦相手は湘南。湘南は昨シーズン途中から就任した浮嶋敏監督が、最後尾から正確にパスをつなぎ、ゴールを目指す攻撃的なスタイルを浸透させようとしてきた。選手層の薄さや若手選手が多いこともあり、結果が出ない時期も長かったが、10月18日の柏戦に勝利してからは6戦負け無し。11月21日、第28節で名古屋に敗れて以降は6戦勝ち無しだが、この1年間地道な積み上げをしているチームだ。

 攻撃では昨シーズンまで仙台でプレーしていたFW13石原直樹の存在感が大きい。ハードワークでき、巧みなポジショニングからゴールを奪う。来年1月からロシアのルビン・カザンへの移籍が決まったMF16齊藤未月もインサイドハーフとして多くの決定機を生み出せる。また、石原直樹をはじめ、MF5古林将太や、DF22大岩一貴、GK31堀田大暉(仙台ユース出身)など仙台でプレーした選手も多く在籍している。

 仙台としては相手の攻撃の勢いに怯まず、ゴール前最後のところで体を張りたい。今シーズン、再三ファインセーブを見せてきたGK27ヤクブスウォビィクの攻守に期待がかかる。攻撃では相手の背後を取り、好調の攻撃陣のパスワークでゴールを積極的に狙いたい。

 「熱結~LINK to the FUTURE」のスローガンの下、駆け抜けた今シーズン。最終節でこれまでの集大成を見せ、クラブの未来へつながる勝利をつかみ取ろう。