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「V PRESS」

　前線で1人何役もこなす。万能型FW・石原直樹の怖さは、仙台サポーターはよく知っている。

　高崎経済大学付属高校から2003年に当時J2の湘南へ加入。ルーキーイヤーから17試合に出場して2得点。2007年から2年連続でJ2の場で2桁得点を達成した。2009年からは大宮でJ1の舞台に挑戦し、2012年に移籍した広島ではJ1連覇に大きく貢献した。2013年からは2年連続で2桁得点を記録している。

　その後、浦和での2シーズンを経て、2017年に仙台加入。同年の開幕戦でゴールをあげるなど活躍し、2017年のJリーグYBCルヴァンカップベスト4、2018年の天皇杯準優勝に到るチーム力強化において大きな役割を果たした。

　相手DFの裏を取る動きも、ジャンプ力を生かしたヘディングも、巧みなボレーシュートもできる、ゴールパターン豊富な点取り屋。守備でも相手をしつこく追い回すプレッシングを献身的にこなす。プロ生活を始めた湘南に戻って迎える今シーズンも、豊富な経験を生かしたプレーでチームを引っ張っている。仙台は確実にこの名FWを止めたい。