VEGALTA FREE Wi-Fi PORTAL SITE VPORT

VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

何事にも動じず、勝利へひた走れ!
能力の高い若手選手と外国籍選手が噛み合い、安定した戦い見せる広島。
サイドのスペースを突き、冷静さを失わずゴールを目指せ!

 仙台は10月28日の明治安田生命J1リーグ第30節・神戸戦から、中2~4日のホーム4連戦が始まった。初戦となった神戸戦は、前半粘り強い守りを見せ、0-0で終えた。ところが後半開始早々に、右サイドからクロスボールで崩され2失点。それでもサポーターに今季ホーム初勝利を見せたい選手たちはここから踏ん張りを見せた。2失点目の直後、相手陣内深くまで入ったMF7関口訓充が激しいプレッシャーをかけた相手選手にミスが出る。前方に出したボールは関口に当たり、それがゴール前で待ち構えていたFW20長沢駿の下へ転がり、シュートが決まった。さらにセットプレーのこぼれ球を丁寧につなぎ、途中出場のMF28佐々木匠が右足でクロスをゴール前に上げた。ここに飛び込んだのがMF3飯尾竜太朗。飯尾の渾身のヘディングシュートが決まって同点に追いついた。しかし、その直後今度は左サイドからのクロスで崩されて失点。試合終盤まで必死にゴールを目指したが、2-3と敗戦した。

 5試合ぶりにゴールは生まれたが、スコアが動くと直後に失点する、今シーズンよく見られる形がまたしても出てしまい、勝点を奪えなかった。それでも選手は最後まで諦めない姿勢を見せた。何とか現状を変えたいという選手の思いは大きくなっており、結果にはつながらなかったものの、良い変化の兆しはある。それを大きなうねりに変えて、勝利という結果につなげなければならない。今節・広島戦をその日にしたい。

 広島は城福浩監督就任3年目を迎えた。磐田で経験を積み、現在は攻守の要として活躍中のMF8川辺駿、左サイドで攻守にしっかり上下動できるMF24東俊希、シャドーとしてゴールもアシストもできるMF10森島司など、若手選手が主軸となっている。同日に行われた第32節・横浜FM戦でも2ゴールに絡む活躍を見せたMF29浅野雄也も成長を見せている。こうした若手に加え、今シーズン11ゴールのFW39レアンドロペレイラや、7ゴールのFW9ドウグラスヴィエイラなど、能力の高い外国籍選手にも警戒したい。DF23荒木隼人を中心とした守備も強固だ。

 仙台としては特に相手のサイドのスペースをしっかり突いて、クロスボールから得点を奪いたい。左のMF14石原崇兆やDF2パラ、右の飯尾が対面の相手に負けずに、背後のスペースを狙っていくことが重要だ。また、スコアが動いた後のメンタルコントロールも重要だ。特に失点してしまうと気落ちしがちだが、冷静にゴールへの道を見つけ出し、得点につなげていきたい。

 神戸戦は悔し涙を流した選手もいたが、今節は歓喜の涙を流したい。試合後、ホーム初勝利を喜び合えるように、全力で戦おう。