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「V PRESS」

　第24節・名古屋戦は左サイドバック、第30節・神戸戦は左サイドハーフ。DFラインで出ても、中盤で出ても、スピードを生かして積極的に前へ行く姿勢を見せて、ゴールに向かっているのがMF石原崇兆だ。今シーズンはここまで21試合に出場。対人守備での粘り強さも増したことで左サイドバックとしてもプレーできるようになり、豊富な活動量を武器にチームのために走り続けている。

　神戸戦は途中出場だったが、左サイドハーフに入ったこともあり、ゴールに向かう姿勢を今まで以上に強く見せた。結果的にゴールは奪えなかったが、攻撃に良いリズムを与え、反撃ムードをつくった。なかなか得点を奪えない試合も続いた仙台にとっては、石原の積極性は大きな力になっている。

　昨シーズンから石原は「J1リーグでまだゴールが無いので、点を取りたい」とゴールを渇望している。アシストは仙台でも達成しているが、自身の得点を望んでいるからこそ、どんなポジションで出場しても、積極的に前へ出る姿勢を失わず、ゴールにつながるプレーを出すことができている。

　昨シーズンのホーム広島戦では、試合終盤MF松下佳貴のゴールをアシストし、勝利に大きく貢献した。今シーズンも広島戦で躍動する姿を見せ、ぜひとも悲願であるJ1初ゴールを決めて、苦境のチームを救ってほしい。