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　大卒3年目のシーズンを迎えた永戸勝也は今シーズンから、本格的に3バックの左、センターバックに挑戦している。

　対人守備能力の強さを渡邉監督も大きく評価しており、さらには、左足から長短の正確なキックを繰り出せることにより、サイドチェンジのロングパスや、左ウィングバックとの連係による攻め上がりなど、攻撃を活性化させることができる。

　当初はセンターバックとしての動きの習得に苦労し、背後のスペースを突かれることもあったが、試合を重ねるにつれて慣れてきて、永戸らしいセンターバック像ができあがりつつある。

　先日のＪリーグYBCルヴァンカップグループステージ第3節・柏戦では、タイミングの良い攻撃参加がゴールに結びついた。69分、大岩一貴からの縦パスを受けた永戸は左サイドを抜け出してクロス。「直さんが空いているのが見えました」と振り返った通り、正確なクロスで石原直樹のゴールをアシスト。左ウィングバック時代何度も見せてきたクロスからのアシストを、センターバックになっても見せることができたのだ。守備でも「前半は相手のプレスがきつかったのですが、後半はだいぶクリアにできて押し込む時間ができました」と試合の中で修正できたことに手応えを感じていた。

　「勝つことで信頼は取り戻せるので、もっと勝つ試合を見せたい」と意気込む永戸。今日も力強い守備と、タイミングの良い攻撃参加を見せ、攻守の要としての活躍を期待したい。