VP EYES

一「心」同体。共に戦おう!
W杯日本代表MF山口蛍もチームに合流し、安定した戦い見せるC大阪。
闘志を前面に出し、心を一つに90分間全力尽くして勝利を目指せ。

 明治安田生命J1リーグは前節で対戦が一巡し、今節から後半戦を迎える。仙台はW杯中断後、最初のリーグ戦となった前々節・横浜FM戦はまさかの8失点を喫し、FW19ジャーメイン良のリーグ戦初ゴールやDF4蜂須賀孝治のゴールもあったが、2-8と非常に悔しい敗戦を喫した。しかし中3日で迎えた前節・鳥栖戦は、戦う姿勢を取り戻し、粘り強い守備が復活。GK21関憲太郎が再三ファインセーブを見せ、DF13平岡康裕は無人のゴールに入りそうになったシュートをかき出すなど、必死にゴールを守った。そして後半途中出場のジャーメインのクロスからFW30西村拓真がゴールを決めて1-0で勝利。MF15矢島慎也もデビューを果たし、今後に期待を抱かせ、何よりショッキングな敗戦を引きずらずに90分間闘志を前面に出して戦えたのは大きな前進だ。

 そして、今節対戦するのは昨シーズン、JリーグYBCルヴァンカップと天皇杯の2冠を達成したC大阪。今シーズンも引き続き指揮を執る尹晶煥監督の下、上位をキープしており、安定した力を誇っている。

 攻撃陣はFWとしての起用が多く、時間帯や戦術によっては本来のボランチやセンターバックもこなすことができるMF24山村和也、FW9杉本健勇など体格の良い選手がしっかりとボールをおさめる。また、サイドアタックも強力で、前節ゴールを挙げチームトップの5ゴールを挙げているFW13高木俊幸や、活動量豊富なMF17福満隆貴、切れ味鋭いドリブルからゴールも狙えるMF7水沼宏太、前回対戦で2ゴールを許したMF10清武弘嗣など誰が出てきても手強い。さらにはW杯にも出場したMF6山口蛍がボランチとして攻守の要となる。そしてDF22マテイヨニッチ、GK21キムジンヒョンを中心に守備組織は非常に手堅い。

 堅実な守備と高い攻撃力を併せ持つチームだが、相手選手の間のスペースを丁寧に突いていけば優位に試合を進められる。新加入の矢島とMF7奥埜博亮が中盤で良い立ち位置を取り、サイドから決定機をつくっていきたい。ゴールやアシストが続き好調のジャーメインや新加入のFW41ハーフナーマイクをどのシチュエーションで使うかも勝負の鍵となる。昨シーズンまでC大阪で活躍していたMF40関口訓充が古巣相手にどんな活躍を見せるかも楽しみだ。

 日本代表経験のある選手が多く揃う強敵相手だが、鳥栖戦のように気持ちを一つにして戦いたい。今節から着用する2018サマーユニフォームのコンセプト通り一「心」同体となり、勝利を目指そう。