PLAYERS FILE HOME

　昨シーズン、清水から期限付き移籍加入した平岡康裕。明治安田生命J1リーグで28試合に出場し、仙台の守備の要として定着。今シーズンは仙台へ完全移籍し、リーグ戦ここまで28試合出場。仙台の守備を支え続けている。

　戦術理解の高い平岡は、今シーズンから採用した3バックにも順応。開幕当初は3バックの中央で守備を統率し、的確なカバーリングや前線へつながるパスなどで大きく貢献してきたが、夏以降は、大岩一貴が3バックの中央に配置され、平岡は3バックの右サイドを務めることが増えた。平岡は大岩の対人守備の強さや、スピードを生かし、大岩が気持ち良く動けるように上手くサポートしつつ、自らは巧みなカバーリングや前線への精度の高いパスといった持ち味を右サイドの位置で見せている。

　第25節・鳥栖戦は4-1と快勝した。鳥栖のFWビクトルイバルボはパワーがあり、競り合いも強かったが、終盤の失点以外はほぼ完璧に封じ込めた。イバルボの対処は対人守備に絶対的な強さを見せる大岩が主に行い、平岡は、こぼれ球を拾ってマイボールにするなど、サポート役に徹して「リスクマネジメントがうまくできた」と手応えを語った。チームメイトや相手の特長を良く理解し、それに合わせてプレーを変えられるのも平岡のクレバーな部分だ。

　今節は古巣、清水との対戦となるが、いつも通り仙台の守備の要として存在感を見せつけたい。