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　市立船橋高から加入し、プロ2年目を迎えた椎橋慧也が急成長を見せている。昨シーズンはキャンプ直前に負傷が発覚し、ほぼ丸一年をリハビリに費やした。今シーズンは、キャンプから練習に参加し、3-4-2-1フォーメーションで本職のボランチだけでなく、3バックの一角に入ってDFとしてプレーするようになった。持ち前のパスセンスを生かし、DFラインから中盤や攻撃陣へ正確な縦パスを出せるため、練習試合で評価を高めていった。

　そしてJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第3節・清水戦で公式戦初出場すると、三田啓貴のフリーキックからヘディングシュートで逆転ゴールを決めた。守備でも相手の外国人選手相手に粘り強く対応するなど、攻守で勝利に貢献し、大きなインパクトを残した。この活躍をきっかけとして、公式戦ベンチ入りや出場が増え、明治安田生命J1リーグでも7月以降先発出場が増え、8月4日にはプロA契約へ変更となった。安定した守備に加えて攻撃の起点となるパス出しができるDFは、攻撃の質を高めようとしている仙台にとって貴重な存在で、今後レギュラーへ定着する可能性も大きくなってきた。

　レギュラーを完全につかみ取るためにも、ルヴァンカップでの鹿島との連戦は重要だ。武器である攻撃につながるパスをどんどん出して、攻撃に良いリズムを生み出したい。