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　今シーズン浦和から期限付き移籍加入し、FWのレギュラーに定着した石原直樹。3トップの真ん中も1列後ろのシャドーのポジションも両方こなせることから、今シーズンから3-4-2-1フォーメーションに変更した仙台にとっては欠かせない選手となっている。

　シャドーの時は前を向いて、相手守備陣の間に入り込む動きを見せる。真ん中でプレーする時は後ろを向いたポストプレーで決定機を演出する。プレーの幅が広く、3トップのどこに入っても相手の脅威となるプレーができるのは石原の大きな強みだ。

　そして、長く現役を続けることができているのは、地道な努力を重ねてきたからに他ならない。石原は試合後、報道陣の前で、負けた時は反省の弁を口にするが、勝った後も大きく喜びを見せることは少ない。勝利した試合の後「今日のことは今日で終わりで、また明日から切り替えて練習します」と淡々と答えた時があった。理由を問うと「たまたま勝てただけかもしれませんし、勝ったことで満足してしまってはそこからの成長がありません」という答えが返ってきた。練習からいつも全力で取り組み、日々成長しようとする石原らしい真摯な姿勢の表れだった。

　今節は古巣広島との対戦を迎える石原。仙台で努力を重ねてきた成果をゴールやアシストという形でぜひ見せたい。