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　35歳となり、仙台在籍14年目のシーズンを迎えた梁勇基。今シーズンは新たなポジションに挑戦し、これまでのシーズンとは異なる一面を見せ、サポーターを楽しませている。

　3-4-2-1フォーメーションに変更となった今シーズン、梁に任されたポジションはシャドーストライカーだった。サイドハーフやボランチといったポジションを務めてきた梁だったが、より攻撃的なポジションに移り、アシストだけでなく、これまで以上にシュートも求められることとなった。

　さらに、このポジションは競争も激しい。今シーズンは佐々木匠、西村拓真といった高卒2～3年目の選手が急成長を遂げていて、仙台一筋で活躍し続けている「バンディエラ」梁であってもレギュラーは安泰ではない。明治安田生命J1リーグではここ5試合、西村に先発の座を譲っている。

　それでも梁はリーグ戦、全試合に出場している。今シーズンの2ゴールはいずれも途中出場でのもの。限られた時間であっても全力でプレーし、FWとして求められるゴールという結果を得るため、貪欲な姿勢を見せ続けているからこそ、連続出場は途切れない。

　ベテランと呼ばれるようになった今も、ゴールに向かって迫力あふれるプレーを見せられるのは、成長し続けている証しだ。今日もリーグ後半戦への弾みとなるゴールに期待したい。