3-1で勝利した5月3日の明治安田J2リーグ第13節・山口戦からわずか3日後。試合間隔が詰まっているが、ベガルタ仙台にとってはこの第14節をホーム・キューアンドエースタジアムみやぎで戦えることは大きい。チームもサポーターも一体となって、この試合でも勝利を掴み取ろう。
前節から中2日ということで、疲労など、選手のコンディション次第では先発メンバーが大きく変わる可能性もある。ピッチに立つのが誰になるのかは当日のメンバー発表までわからないが、今の仙台は誰が出てもその持ち味を発揮し、チームとしての強さに反映できるはず。前節は先発メンバーが3人入れ替わったが、DF3奥山政幸ら出場機会をつかんだ選手それぞれが持ち味を出しつつ、強度の高い守備や流れるような攻撃で連係を発揮した。DF44井上詩音やFW47荒木駿太に仙台加入後初ゴールが生まれたように、新たにヒーローとなる選手は誰になるのかも、この試合の楽しみのひとつだ。
今節に、仙台がホームで迎え撃つ相手は藤枝。超がつくほど攻撃的なスタイルが特徴のチームだ。チーム全体のプレーエリアが高く、相手の陣地にたくさんの選手を送りこんでくる。“前傾姿勢”のチームといえる。DF4中川創らDF陣は思いきって最終ラインを上げ、中盤ではMF8浅倉廉や元仙台のMF18松下佳貴が巧みなパスで攻撃をコントロール。左のMF19シマブクカズヨシ、右のMF33川上エドオジョン智慧の迫力あるサイド攻撃や、最前線のFW11アンデルソンのパワーとFW9千葉寛汰の技術によるフィニッシュと、どこからでもチャンスを作り、どこからでもシュートに持ちこむ。この攻撃性は、どの相手にとっても脅威となる。
仙台は自陣ゴール前に押しこまれたとしても、DF5菅田真啓らの耐久力で耐えることも可能だが、やはり勝利を目指す上では相手の攻撃に押し切られることなく、むしろひっくり返したい。藤枝の最終ラインが高いぶん、その背後には広大なスペースがある。相手からボールを奪ったら、奪い返される前に藤枝の背後にボールを送りこむことで、一気に仙台のチャンスに持ちこむことができる。MF6松井蓮之やMF17工藤蒼生のボール奪取から素早く攻撃に切り替えたり、素早くスペースに走りこむMF11郷家友太のランニングを生かしたりして、相手をひっくり返せるかどうかが勝利の鍵だ。MF27オナイウ情滋のスピードでカウンターをしかけたり、FW99宮崎鴻へのロングボールで相手を押し下げたりと、仙台の攻撃手段は多い。こうした攻め手を駆使し、藤枝の前へ向かうパワーを跳ね返したい。
疲労の溜まりやすい時期ではあるが、先発でピッチに立つ選手も、交代で入る選手もPASSIONを込めて走り抜き、サポーターのPASSIONをこめた大声援が前進する選手たちの背中を押す。相手を上回る勢いをピッチで表現し、勝点3につなげよう!