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「V PRESS」

　磐田のパスワークの中心にいるのがMF7上原力也だ。攻守をコントロールするこのMFは、磐田にとっても相手の仙台にとっても、ゲームの主導権を握るうえでのキーパーソンといえる。

　磐田のアカデミー生え抜き選手で、2015年にトップチームへ昇格。2018シーズンから出番を増やし、ボランチの主力選手へ成長した。2021シーズンには当時J1の仙台へ期限付き移籍し、ボランチやトップ下でチームを支えていた。翌年に磐田へ復帰、チームがJ2に降格して迎えた2023シーズンには、チームを引っ張るプレーで一年でのJ1昇格に大きく貢献した。今シーズンは再びJ2で戦うが、その存在感はさらに増している。

　中盤の底を起点として、ピッチの広い範囲に顔を出せるMFだ。そして味方を適確に動かす配球能力も高い。サイドに流れてからのクロスで決定機をお膳立てすることも珍しくないし、自ら強烈なミドルシュートを見舞うことも。仙台としては、磐田の中心にいる上原のパスもランニングもおさえ、周囲との連係を止めたい。