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「V PRESS」

　山形は前線のウイングに人材が揃う。その中でも今シーズン加入戦力として期待をかけられているのがMF10氣田亮真だ。

　2020年に長崎で明治安田生命J2リーグにデビューした氣田は、翌2021年に当時J1の仙台へ移籍。J2降格後の仙台でも主力として実績を残し、主に左MFで攻撃を引っ張る役割を果たす。2023年にはFWやトップ下でもプレーし、プレーの幅を広げた。

　その氣田が今シーズンから山形の背番号10となった。ここまで左ウイングやトップ下でプレーしてきた。ボールを持てば一歩目を素早く踏み出してドリブル勝負に持ちこみ、目の前の相手を抜きにかかる。また、シュートレンジも広く、遠目の位置から一撃を見舞うことも。第7節・清水戦ではステップで相手をずらした後にコースを狙ったシュートを決め、山形加入後初ゴール。前節・鹿児島戦では、左サイドから切れ込んでPKを獲得している。仙台は激しい守備で、氣田をトップスピードに乗せず、食い止めたい。