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「V PRESS」

　逞しい姿が戻ってきた。仙台の中盤に構え、時に最前線から最終ラインまで走り回る。攻守ともに力強いプレーを見せるMF35フォギーニョが調子を上げ、仙台のチーム全体にも力を加えている。

　ブラジル国内でキャリアを重ね、一時はポルトガルでもプレー。昨年春に仙台へ移籍し、Jリーグに挑戦した。加入早々活躍し、昨年5月のチーム好調時を支えていたのは記憶に新しい。だが負傷で調子を落としたことで、2021シーズンは悔しい結果に終わった。

　チームとともに巻き返しをはかる今シーズンここまで、フォギーニョは調子を上げるまで少し時間を要した。だが今季初先発のチャンスを得た第4節・岩手戦で、本来の姿を見せる。相手との1対1に勝利し、ボールを奪取。前線への縦パスや、ゴール前へのランニングも鋭く、ここからの活躍を予感させるパフォーマンスだった。「勝てたことは大事ですが、ここにとどまることなく勝ち続けることが必要です」。現状に満足せず、自身もチームもさらに上昇させることを誓った。まだまだ、フォギーニョの力はこんなものではない。