VP EYES

3点差以上で、勝つ。
選手の個人技を生かし、第1戦2点のリードを奪った名古屋。
立ち上がりから攻撃への意識を全開にし、3点差以上の勝利をつかもう!

 JリーグYBCルヴァンカップ、グループステージは3勝3分けと無敗。Bグループ1位でプレーオフステージに勝ち上がった仙台。対戦相手は6月1日の明治安田生命J1リーグ第14節でも対戦した名古屋。第1戦は名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムにて6月19日に行われた。前半は優位にボールを回し、多くの決定機をつくっていた仙台だったが、17分にFW32赤﨑秀平のゴールを許し失点。その後も同点に追いつこうと必死に攻めたが、72分にはFW11マテウスにゴールを決められ、0-2で終えた。

 この結果、仙台がプライムステージに進出するための条件としては、この第2戦で3-0、4-1など3点差以上で勝利し得失点差で上回ること。2点差勝利ならば、2-0になった場合のみ延長戦が行われる。3-1、4-2などの場合は名古屋がアウェイゴール数で上回るため仙台は敗退となってしまう。1点差勝利、引き分け、敗戦の場合は仙台が敗退となる。

 この進出条件を考えると、シンプルに3点差以上で勝つことを考えるのがベストだろう。昨シーズンのルヴァンカッププレーオフステージは湘南に第1戦で0-3で敗れ、4点差以上での勝利が必要だった。それに比べれば達成しやすいスコアである上、昨シーズンの第2戦は立ち上がりから攻撃のギアを上げ続け3-1で勝利し、あと一歩でプライムステージ進出というところまで戦い、サポーターから試合後賞賛を浴びた。昨シーズンのように絶対に諦めず、全力で3点差をつけて勝つことを考えてプレーしたい。

 名古屋は第1戦、FW7ジョーやFW10ガブリエルシャビエルなど、主力を温存してきたが、風間八宏監督は個人技を有効に使うサッカーを選手全員に浸透させているので、チームとしてスタイルに一切のブレが無い。警戒したいのはゲームメーカーのMF25前田直輝。正確なパスに加え、ドリブルの技術も多彩で、人数をかけて守ってもこじ開ける能力がある。

 仙台はこの試合、最低3得点しなければならないが、同時に無失点で推移させることも考える必要がある。第1戦では球際に強く行こうとしてかわされたり、逆に間合いを取り過ぎて自由にボールを運ばれてしまったりといったことがあったが、相手との距離を考えながら守備し、中盤で不用意にボールを奪われないことも意識したい。あとは攻撃に転じたらとにかくゴール前に人数をかけて、圧力をかけたい。第1戦ゴールの無かったFW9ハモンロペスやMF15吉尾海夏、さらにはリーグ戦で2ゴールを挙げたFW38長沢駿の爆発に期待しよう。

 3点差以上で勝つ。このことだけを考えて全力で戦い、プライムステージへ勝ち上がろう!