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　青森山田高から加入し、プロ4年目のシーズンを迎えた常田克人。今シーズンはこれまで以上にカップ戦、リーグ戦で活躍し、成長を見せている。

　最大の武器は左足から繰り出されるロングフィード。非常に精度が高く、サイドに散らすボールが攻撃の起点となる。こうした攻撃の起点としての働きが評価され、第6節・鳥栖戦で先発起用されると、無失点でのリーグ戦初勝利に大きく貢献。「自分のストロングであるフィード、ヘディングをしっかり出した上で、無失点を達成できたのは自信につながりました」と語った常田は、リーグ戦出場を重ね始めた。

　しかし、その後さまざまな課題も見え始めたことから、第14節・名古屋戦以降はリーグ戦の先発メンバーから外れている。JリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第1戦・名古屋戦は挽回のチャンスだったが、0-2の敗戦。悔しい思いを抱えている。

　それでも個人としての課題が出てきたのは、常田自身が成長し、公式戦の出場機会をつかんだからに他ならない。先日のルヴァンカップでは少しでも精度の高いパスを出そう、球際勝負で勝とう、判断を速くしようと奮闘する姿があった。そうした姿勢を持ち続けることこそが課題の克服につながる。

　今度は名古屋をホームに迎えての一戦。無失点が強く求められるこの試合で、結果を出せばレギュラー奪取へとつながる。ひたむきなプレーで勝利に貢献してほしい。