2021明治安田生命J1 第36節 湘南ベルマーレ 2021年11月20日 (土) 14:04 キックオフ ユアテックスタジアム仙台
0 前半 1
0 後半 1
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
スターティングメンバー
GK | 27 | ヤクブ スウォビィク |
DF | 25 | 真瀬 拓海 |
DF | 5 | アピアタウィア 久 |
DF | 3 | 福森 直也 |
DF | 14 | 石原 崇兆 |
MF | 17 | 富田 晋伍 |
MF | 6 | 上原 力也 |
MF | 7 | 関口 訓充 |
MF | 15 | 西村 拓真 |
FW | 42 | 富樫 敬真 |
FW | 11 | 赤﨑 秀平 |
控え
GK | 22 | ストイシッチ |
DF | 4 | 蜂須賀 孝治 |
DF | 16 | 吉野 恭平 |
MF | 18 | 中原 彰吾 |
MF | 26 | 加藤 千尋 |
MF | 35 | フォギーニョ |
FW | 33 | フェリペ カルドーゾ |
スターティングメンバー
GK | 1 | 谷 晃生 |
DF | 4 | 舘 幸希 |
DF | 22 | 大岩 一貴 |
DF | 16 | 山本 脩斗 |
MF | 6 | 岡本 拓也 |
MF | 14 | 茨田 陽生 |
MF | 32 | 田中 聡 |
MF | 28 | 平岡 大陽 |
MF | 26 | 畑 大雅 |
FW | 11 | タリク |
FW | 9 | ウェリントン |
控え
GK | 23 | 富居 大樹 |
DF | 3 | 石原 広教 |
DF | 8 | 大野 和成 |
MF | 10 | 山田 直輝 |
MF | 42 | 高橋 諒 |
FW | 17 | 大橋 祐紀 |
FW | 33 | 町野 修斗 |
DATA
○入場者数/8,362人
○天候/晴、弱風 ○気温/14.3℃ ○湿度/36%
○ピッチ/全面良芝 ○時間/90分
○主審/飯田淳平 ○副審/唐紙学志 岩崎創一
COACH INTERVIEW監督記者会見
負ければ終わりという重要な試合で、立ち上がりに湘南の飛び道具で失点してしまいました。ただし時間はある中で、立て直してひっくり返さなければいけないというプランを持っていました。守備意識の高まった湘南に対してこちらがボールを持てたときに、そこでのクオリティーや、慎重にならざるを得ないようなボールの繋ぎがうまく機能しなかった。
後半にそれを取り戻すべく、最初の決定的なチャンスを作り出せたところからひとつずつ追いついていければという中で、交代のタイミングで不用意な横パスをさらわれて2失点目で万事休す、でした。あとは今、けが人が多く、劣勢でビハインドであればああいうパワープレーというところしか手はなく、非常に重要なゲームで、我々がゲームをものにしようと思えば、ロースコアのゲームというところでの勝利を考えなければいけない中で、最初に2点を取られたのは痛かった。
今日、残念な結果になって、現実を受け止める心の整理がなかなかつきませんが、しっかり受け止めて、残りの2戦でこの悔しい思いをしたぶんを吹っ切れさせるような戦いをきっちりやってみせたいと思います。
■湘南が仙台への対策をしてきてビルドアップが進められないなか、仙台としてはどういったところに突破口を見出そうとしていましたか。
ビルディングアップで、もちろん相手のFWのチェイシングに対して逆サイドが空いてくるところで揺さぶれればよかったのですが、そのつけどころがちょっと慎重になったりタイミングが遅れたりしたことで、相手がうまくはめこんでいたように見えただけで、こちらがちょっと後手を踏んだ動かし方だったことが残念でした。
■残念な結果になりましたが、監督としては今シーズンのここまで、何がいちばんの要因だったとお考えでしょうか。
やはりリーグの序盤からの躓きというか、去年のシーズンから今年の入りで、序盤になかなか勝てなかった時期から立て直すところまでの期間が長かったことと、少し兆しが見えてきたときに、(勝点)3のゲームが1になったり、1のゲームが0になったりという落とし方をしたところが、非常に残念だったと思います。
■試合後でまだなかなか整理がつかないところかもしれませんが、2010年から仙台はJ1で戦ってきて培ってきたこともあれば、逆にJ1に残り続ける中で変えていかなければいけないこともあった中で、クラブとしての総合力というところで出直さなければいけない結果だったとも思います。湘南は予算規模も変わらない中で選手の獲得などもやり方をある程度はっきりさせた中でやってきました。ある種こういう財務状況などでやってきた差も出てきたと思いますが、また来年にJ2からやり直さなければいけない中で、クラブが変えていかないといけない部分はどう感じますか。
今日の対戦相手の湘南は、私がJ1に上げたとき、鎬を削ってきたチームです。湘南はここ10年で4回降格と昇格を繰り返してきて、そのなかでなかなかJ1の上位にはいけなくとも、歴史の中でクラブの成長を地道に今はやっているからこそ、J1にまた来たり突き返されたりしてきました。今回は我々が突き返されたような状況の立場ですけれども、我々はあれから一度も落ちずに10年以上J1にい続けた中で、常に2桁順位にいたクラブが、ただJ1に残ればいいというところと、あとはJ2での苦しみを忘れてしまった意識が、結局「J1にいればいいや」という意識に変わったというところです。
そうなったときに、よそのクラブがいろいろもがいていて、仙台は残るためにもがいてきたと思いますけれども、やはりJ1、最高峰のリーグにいるクラブとして、高みを目指すことを緩めない姿勢がちょっと欠けてきたのかなと思います。そこに去年の債務超過と不祥事と、信頼を損ねるような出来事から、悔しい思いをしたクラブが今シーズンに何か挽回を示そうと思ったときに、そこまで一気に変えられるような状況ではないという深い傷があるということに今シーズンは気付かされたのではないかと。ともすれば今シーズンにギリギリ残れたとしても、残留争いの戦いは続くようなクラブだったとも想像できるし、一度J2から這い上がったところからここまでJ1に居続けられたところを、もう1回新たなクラブ作りに着手しなければいけないというのが今回の結果だと、歴史を知っている私としては、そう捉えています。
■東日本大震災発生から10年という節目の年の中で、いろいろ覚悟するところもあった中で臨んだシーズンだったと思いますが、できたこと、できなかったこと、ここから先にクラブとして目指さなければいけないことをあらためて教えてください。
震災発生から10年という節目を迎えるにあたって、前年度の出来事は、市民、県民、サポーターの信頼を損ねる出来事が相次いだ中で、去年からの挽回と思ったときに、何が何でもJ1に残ってみせることが、せめてもの、最低限の挽回だと思っていました。
ただし、震災で打撃を受けた被災地のこのクラブがこういうまた厳しい状況に経たされたことに対しては、「もう1回クラブを作り直せ」と言われたかのような出来事ではないかと自分は思っているし、自分も厳しい戦いを覚悟した中でも、震災の時に苦しみながらも戦い抜いたクラブが、どんな苦境でも抜け出してみせるんだと意気込んでみせたのですが、そう簡単ではなかった。それでも苦しい状況から東北が今立ち直ろうとしている、ベガルタ仙台は今は本当に苦しい状況下もしれないけれども立ち直ってみせることで、被災地・東北の希望やシンボル、東北のメンタルがここにあるんだということをベガルタ仙台が確立していかなければいけないと感じています。
■残り2試合で監督としてチームに授けたいことはありますか。
やはり、この厳しい状況でもしっかりと戦い抜くというところを、まずしなければいけないし、諦めるという言葉は絶対にあってはいけないクラブだと思いますし、何が何でも叩きのめされても前に進んでいくという姿勢を、残り2試合でも示して、歴史の中でいいことばかりではない、でも悪い出来事のときに人間はものすごく試されているということに対して挑んでいかなければいけないと思って、残り2戦で示していきたいと思います。
■この結果に終わり、進退はどうお考えでしょうか。
自分の中ではまだ言えることはないですが、クラブがどう判断するかというところだと思います。
ハーフタイムコメント
「もっとシンプルに、慎重になり過ぎないこと。アクションを増やし、思い切ってプレーしよう」
MF 7 関口 訓充選手
「申し訳ないなと思う。去年あのような成績に終わったので、ホームで勝てなかった、サポーターに申し訳ないと思って、今年こそはという思いでシーズンを迎えた。思うような結果が出ず、このような順位になり、降格してしまった。選手として責任を感じている。
(チームの上の年齢、後輩を引っ張るという点でこの1年は)(背中を)見せることができなかったので、降格してしまったと思う。最年長として責任を感じている。1年間、勝てなくてサポーターにつらい思いをさせた。
残り2試合、ここからJ2の戦いが始まっていると思う、J1でできる2試合を来年につなげられるように、練習から取り組みたい」
DF 4 蜂須賀 孝治選手
「応援していただいた方々に申し訳ない結果になってしまった。
去年の苦しかった経験を生かして、これではだめだと思い、キャプテンに志願した。ピッチ上だけではなく、ピッチ外でも自分のできる精いっぱいのことをやらなければいけないという使命を持って志願させてもらった。このような結果になって、うまくまとめられなかったのだと思う。
終盤になると、サッカーを理詰めで考えられなくなったり、冷静ではなくなるので、勝ちたいという気持ちを全員がどれだけ持てるか、球際だったり、1歩、半歩が出ると思うので、立ち上がりから襲いかかることをチームで共有して、ゲームが落ち着いてから、ここが空いているなど、確認して進められれば良かった。
湘南は球際、総力で上回ってくるスタイルがあるので、分かっていたつもりだが、立ち上がりで失点してしまって、受けにまわってしまった。戦う準備がまだまだできていなかった。
気持ちを切り替えるのは難しいかもしれないが、残り2試合、戦えるチャンスがあるので、勝つ姿を見せられるように、しっかり準備をしたい。勝つ姿というか、笑った姿、ゴールを決めたり歓喜に沸く姿を2回見せられるようにがんばりたい」