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試合日程/結果

2018 明治安田J1 第30節 サガン鳥栖

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。18,000人を越えるサポーターに集まっていただきました。最後は雷があったり、大雨が降ったり、という中で、それでも我々の勝利を信じて最後まで背中を後押ししてくれたことに関して、感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 その期待に応えることができず、ホームで久々の負けということで、サポーターに喜びを届けられず、非常に悔しく思っています。
 いくらボールを支配しても、それを結果に結びつけられなければ意味がないですし、ここ最近のゲームの中身からの改善が見られたのですけれども、それをしっかり結果に結びつけられれば我々もまた自信を持って前に進めます。今日はそれができなかったので、それはなぜかというところ、あるいはチーム全体のエネルギーやパワーというものが健全に出ていたかどうか、そういうものをしっかりと整理して次の天皇杯に臨んでいければと思います。

■前半途中から、相手のサイドで割とボランチが流れてきたりFWが流れてきたりと、ちょっと数的優位を相手が作って、という感じで、ちょっとサイドから攻められるという感じで、サイドからセットプレーというかたちもあり失点もあったかと思うのですが、相手の出方についてはどう見られていますか。

 そういうことをしてきたものに対して、我々がすごく嫌なかたちになったか、あるいは背中を取られたかというと、あまり私はそのようには思っていません。むしろ、6番の福田選手の飛び出しのところ、2トップに入れてくるボールのセカンド、そういうところの方が、我々にとっては脅威だったように、今は感じています。
 もちろん、相手のボランチの選手が出てくることも当然あるので、そこに対して受け渡し、あるいはボランチがついていく、そういったものは、映像で振り返りたいと思いますけれども、それが本当に我々にとって嫌だったかというと、私は今のところそのようには思っていないですね。何か、それで困らされたかということも、あまりなかったのかなという感じがしています。

■仙台の方からプレスに行っても、相手がロングボールを蹴ってFWに当ててくる展開になって、それで陣地を回復されることが多かったと思いますけれども、そこを監督としてどう振り返りますか。
 また、改善が今までから見られた部分というのは、どういったところでしょうか。

 まず最初の質問に関して言うと、ロングボールを入れてくるというものは想定はしていました。そのために、相手の2トップに対してまずは3バックのところでチャレンジとカバーを明確にしましょうと。その先に自分たちがセカンドボールを拾えるようにしましょうと。我々の1トップ2シャドーで相手の出どころに制限をかけようとしたときに、では我々のボランチがどこまで相手のボランチにかかっていくのか、あるいはそれを捨ててセカンドボールを拾う準備をするのかということは、大方混乱はなくやれていたのかなと思います。
 しいて挙げるとすると、権田選手のゴールキックとかパントキックのところで、セカンドボールが内側で相手のサイドハーフに渡ってしまうこと。そこだけはちょっと嫌でした。そこの部分に関しては、ウイングバックの選手がもう少しそこを管理するようなかたち、あるいはボランチでそこをケアするようなかたち、そういうものをとれれば、もう少しセカンドを拾えたのかなと思います。
 ふたつ目の質問に関していうと、攻撃に課題において少し改善が見られたと私は思っています。それは何かというと、しっかり縦パスを入れられた。だいぶ入ったんじゃないですか、ここまでのゲームに比べると。椎橋のところであったり、梁のところであったり。
 もちろんそこで背後に抜けるようなボールが1本、2本通れば、チャンスやゴールになったと思うのですけれども、そこの精度というものはもっとこれから高めていかなければいけないと思いました。でも、やはり1回くさびを刺す、それによって相手が閉じる、ではワイドを使いましょう、というような流れに関して言うと、鳥栖さんもオーソドックスな4-4-2できてくれたので、そういう部分では、今までのゲームよりもだいぶテンポが上がって、スピーディーに、相手のボックスまでは行くことができたのかな、と思っています。

■残り9分間くらいは(ピッチが激しい雨で)田んぼのような状態になって、スコアを動かすところでは、ああいった状況はネガティブだったのでしょうか、あるいはポジティブだったのでしょうか。また、それを克服するためにどういう手を打って中断明けに入ったのでしょうか。

 何が起きても、ネガティブにとらえることはないです。「ああ、これで俺達に流れが来るんだ」と思いましたし、仕切り直して、必ずチャンスが来ると。それを諦めるなというような話をして、選手も実際にそういう士気でピッチに飛び出してくれたので、これは我々にとってはチャンスだとポジティブにとらえることができました。
 実際にそこでゴールを取ることはできなかったのですけれども、板倉を上げて、パワープレー気味にボールを放りこんでいくというようなかたちにしました。実際に、そこでもう少しハモン(・ロペス)が、(板倉)滉の近くにいれば、ターゲットが2枚になって良かったのですが、ハモンがサイドに流れてしまったので、その部分は少しもったいなかったのかなと思います。
 狙いとしては、ターゲットを真ん中に2枚置いて、その後ろに野津田と石原を置いて、セカンドボールを拾う。あとはワイドにシンプルに広げて、クロスを拾う、というような狙いでした。