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試合日程/結果

2017JリーグYBCルヴァンカップ ノックアウトステージ 準々決勝 第2戦 鹿島アントラーズ

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。前回(明治安田J1第20節)にカシマスタジアムでやったときは、霧がものすごくて難しいゲームの中、何もできずに0-2で敗れてしまいました。そこからそれほど時間も経っていないのですけれども、まずはまたそのカシマスタジアムに我々仙台のサポーターがたくさん来てくれて、最後の最後まで後押ししてくれたことに、感謝を申し上げます。
 クラブ史上初のベスト4進出を決めましたが、今は喜び半分ですね。正直、今日のゲームも勝っていたと思いますし、勝って終わらなければいけないゲームだったと思います。もちろん、最後の鹿島さんの猛攻だとか圧力だとかは十分に予想できていましたし、それに対抗するぎりぎりのところで何とかしのいでいた部分もたくさんあるのですけれども、冷静にゲームを振り返れば、我々がもっともっと効果的にカウンターで相手のゴールをしとめられたし、ああいうゴールも、あともう1つ2つ、取れたと思います。3失点というのも本当に久々なので、やられ方はしっかり反省しなければいけないと思います。
 ただし、今、選手にも「間違いなくここまで来られたのは、またそれもひとつの我々の力、成果だ。前向きに今日の90分というものを反省、修正して、まずは次のリーグ戦に向けて準備をしていこう」と伝えました。
 やっぱり、満足度の低い180分になってしまったのかなという感じがしています。

■試合の立ち上がりはアグレッシブにできていました。(1stレグで)リードした状態でこの試合を始めるにあたり、どのようにのぞみましたか。

 「攻撃的にいこう。ゴールを奪うこと、ボールを奪うこと、攻撃においても守備においても、攻撃的にいくぞ」という話をしました。
 我々がアウェイゴールを奪えば、さらなるアドバンテージにもなりますし、ゲームの入りでおそらく相当なパワーを持って入ってくる鹿島さんというものを、上回るものを我々は出さなければいけないと考えた時には、やはり構えていてはいけません。攻撃でも守備でも、とにかく前に、前に、といったゲームのプランと、そういう意志、意欲というものを選手には授けて、送り出したつもりです。
 実際に、早々にリスタートから点を取りましたし、そのあとにちょっと押しこまれる展開もありましたけれども、カウンターで前に出ていく姿勢というものもたくさん示せました。ただし、やはりそこのクオリティーですよね。本当にひとつのパスが通れば、もっとビッグチャンスになる、あるいは前半の決定機もひとつ、クロスから奥埜のものがありましたし、それ以外にも、逆に我々の方でクロスを通せば仕留められるチャンスもありましたし、そういうところを見過ごしてはいけないのかな、という感じはしています。
 ただし、ゲームの入り、前半の45分の終わり方というものは、良かったと思います。

■「満足度の低い180分」というところを、もう少し具体的にいうとどういうことでしょうか。

 やはり「後半の90分」(に満足できない)というところです。今日の90分を勝てた、勝たなければいけなかったというところ。あれぐらい、いい入りができて、2点を先行することができて、そのあともしっかりと相手の攻撃を受け止めながら前進し、ハーフタイムでは「もっとボールを握れるぞ。ボールを握った先に我々が押しこめるぞ」という話をしていました。もちろん、肌感覚で、選手はちょっとそれは難しいなとも思ったかもしれませんけれども、やはりそこを乗り越えないと、まだまだやはり我々は、上には行けないという感じがしました。それを叩きつけられた、「後半の90分」だったという感じがしています。
 何度も言うように、2試合とも勝てたゲームだったと思いますので、それが、結果的に満足度の低いベスト4進出だったのかなと思います。
 ただし、何度も言うように、クラブ史上初というものは、選手たち、チームが成し遂げた成果なので、成長の証なのかなと思います。