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試合日程/結果

2017 明治安田J1 第21節 ジュビロ磐田

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。平日のナイトゲームに、大勢のサポーターに集まっていただきました。本当に感謝を申し上げます。ありがとうございます。ホームで、またそのサポーターに勝点3を届けられずに、歓喜を届けられずに、悔しい思いをしています。
 間違いなく、我々のゲームではなかったと思います。90分を通してなかなか主導権も握れず、ボールも握れず、非常に難しい、厳しいゲームになったと思います。ただそれを、何とか無失点で切り抜けられたのは、中断期間から高めている守備の部分というもので、選手がアラートに、非常に粘り強くやったからこそだと思いますので、そこをポジティブにとらえて、また三日で今度は攻撃のところをしっかりと整理して、次の広島戦にのぞみたいと思います。

■先発が前節から5人代わりましたが、3トップを全員代えた理由を教えてください。

 まずは、(試合間隔の短い)連戦なので、フレッシュな人間でいこう、という思いがひとつ。それから、組み合わせの部分でもうひとつ。それが大きな理由のふたつです。
 ナオ(石原直樹)にしても、連戦というものを今シーズンにやっていないので、そこにはナオにちょっと我慢してもらって、今回はサブでいくというような話はしました。そう考えたときに、1トップでクリス(クリスラン)を入れた、そこに対する組み合わせとして、(佐々木)匠との相性がいいので、匠を入れました。梁は非常にトレーニングから調子が良かったので、その3人の組み合わせというもので考えました。 実際に、トレーニングも、コンディション調整をしなければいけない、(前節の)鹿島との試合に出たグループではない3人で、3日間だけでしたけれども、重点的にコンビネーションを高めるトレーニングはしたので、その三人の連係とフレッシュさに駆けて、その3人を1トップ2シャドーにしました。

■守備への意識を高めている中で、ある程度受け身になってしまう内容というのは想定内だったのでしょうか。

 いえ。もっとボールを握りたかったです。それをやろう、という話もしていましたし、その前の柏戦や鹿島戦を考えた時に、今までにも苦労してきた強豪ですから、その2チームにはみんな選手も割り切って、守備をする時間が長くなるという覚悟はしていたと思うのです。だからこそ、この2ゲームは少し後ろに重心がいったと思いますし、それは選手たちも判断をして、そうしたと思います。
 ただし、今日のゲームに関して言うと、そうなってしまったと。重心が後ろにいかされてしまった、と言った方が正しいと思います。
 もちろん、連戦なので長い時間の準備ができなかったのですけれども、そもそも我々がボールを握るとか、攻撃で優位性を保って相手を上回るというものは、今シーズンにキャンプからずっとやっていることなので、その理想を追求しようという話は、今日のミーティングでも、口酸っぱく言ってきたつもりです。ただし、それが今日はできなかったという方が、今日は正しいと思っていて、それは何なのかというと、しっかりと分析しなければいけないと思っています。
 ただし、やっぱり、どうもサポートが遅いですよね。それが1人出てしまえば球は動かないし、今日に関していえば一人どころじゃない、二人、三人といったところで、やっぱり動きのサポートが遅かったので、これは何とか改善したいと思います。
 ただし、これはやれていたことなので、本当にちょっとした勇気を持ってやれば、今までのようにやれると思います。

■攻撃を数日間で次の試合に向けて改善するには、まずはそのサポートの部分からでしょうか。

 一番大きな原因は、そこの部分だと思います。みんなが、まずは我々は11人でしっかりボールを動かす、その中で、相手のいやなところにボールを運ぶ、そういうことでゴールを狙うということをやってきていますから、まずはしっかりと全員が11人、立ち位置を取ること。そして、その一個のボールに対して、自分は関係ないというような顔をしてしまう者が1人でもいると相手は困らないので、そこに対して、しっかりと正しいポジションを取ること、そして相手がそこを消しに来れば、違う人が空くということをしっかりとここまでトレーニングで積んでいますから、まずはそういったところの意識を、もう1回呼び戻すことが大事だと思っています。
 それを、では3日間で劇的に変えられるのかというと、わかりません。でも、今までやれていたことなので、選手にしてみれば「いや、俺達がやっていたことなんだから、チャレンジしよう」ということで、促していきたいと思います。

■少し不本意なところはあったと思いますが、久しぶりの無失点でした。特に3バックの内容が良かったと思いますが、そこへの評価をお願いします。

 そこは、中断期間で根気よくやってきたトレーニングの成果が出ていると思います。そこも本当に、ちょっとしたポジショニングの悪さで相手に背後も取られますし、決定的なシーンも作られますし、そういうものは今日のゲームに関していえば、少しは良くなったかなと思います。
 ただし、前半にひとつ、あるいは後半の最後もひとつ、流れの中で決定的なピンチを作られていることが事実としてあるので、あれはもう、ゼロにしたいですし、しなければいけないと思っています。なるべく、怖いのはリスタートだけだったね、と言いたいのが、我々の成果としてあるので、そういうことを考えると、まだまだ隙を与えている瞬間というのがあるので、そこは見過ごすことなく、もうひとつ締めていきたいと思います。