VEGALTA SENDAI Official Website BACKNUMBER

試合日程/結果

2017 明治安田J1 第10節 FC東京

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。ゴールデンウイークの最後の日曜日に、たくさんのサポーターに集まっていただきました。心より感謝を申し上げます。
 リーグ戦に関していえば、開幕戦以降なかなかホームで勝てていない日が続いていて、我々自身も非常に悔しいですし、サポーターにも同じように悔しい思いをさせてしまって、申し訳なく思っています。
 今日のゲームを迎えるにあたり、JリーグYBCルヴァンカップを含めて公式戦で連勝を重ねているその勢いを持ってぶつけよう、という話をしました。立ち上がりからFC東京さんが非常にプレスを積極的にかけてくるというものは想像していたとおりだったのですけれども、ちょっとそこで、もっとシンプルにやってもよかったのかなという感じが今はしています。
 失点に関していえばリスタートからの二つだけでした。流れの中から何か大きなピンチがあったかというと、今の時点では思い出すことができないので、もったいなかったと思っています。
 でも、FC東京さんのプレスを一度外してからは、我々がボールをしっかり動かせましたし、効果的に、あるいは意図的に相手陣内に進入することができたと思います。実際に、数多くのチャンスも作りました。シュートもたくさん打ちました。スコアだけ見れば0-2だったのですが、強豪のFC東京さんを相手に堂々と渡り合うことができたのかなと思っています。決して、悲観するようなゲームではなかったと思っていますし、顔を上げて立ち上がろうという話を選手にしました。
 このゲーム、この内容、この悔しい結果、それらを次節以降にしっかりつなげることがまた我々に課せられた使命だと思っていますので、また前向きにトレーニングから励んでいきたいと思います。

■サイドからの攻撃が多かったようですが、どういう狙いで攻撃の指示を出したのでしょうか。

 今日に限らず、相手が4バックであれば、空くのは確実に我々のウイングバックです。そこにはスペースと時間が生まれていて、よりそこを効果的に生かすためには、シャドーと1トップの立ち位置があって、そのようなトレーニングはキャンプの頃からずっとしていました。リーグ戦に関していえば、前節の清水戦、それからルヴァンカップも含めればこの前の大宮戦、どこも相手は4バックでしたから、同じようなかたちで我々がアタックをしかけられたのは、ご覧になってみれば分かると思います。
 これは偶然ではなく意図的で、実際にそこに対してボールを供給する、あるいは最後にクロスに対してどうやって入るかというところになってきたと思います。
 前半はたとえば左の永戸であったり、キン(菅井)であったり、そのあたりが前進できたシーンがたくさんあったのですけれども、いかんせんクロスに対する入り方が整理できていなかったので、そのあたりで結果的にはシュートまでいけなかったというシーンが多かったと思います。
 ハーフタイムにはそこをしっかり修正して、クロスに対してこうやって入ろう、と。もちろんそれもキャンプからずっとトレーニングをしていることなのですけれども、どうしても自分が点を取りたいと思うと、自分がいいポジションにいたがってしまうのがストライカーの特性ですから、そのあたりはグループで崩そうよということで、しっかりとした最初の人の動き出し、それに伴うクロスの供給というものを整理したハーフタイムでした。
 実際にそれをやれたからこそ、後半はフィニッシュにまでいけたというシーンが作り出せたと思います。今日のゲームに限らず、相手が4バックであればあのようなシーンは当然増えますし、実際にそれは、我々が意図している攻撃なので、それが多かったということは、我々が意図的に攻撃ができていたという証だと思います。

■相手は日本代表クラスのセンターバックがそろっているということで、そういったディフェンスラインの相手にチャンスまで作れたのですけれども、あとそこを崩すにはさらにどういったところを高めていきたいと思いますか。

 言葉の表現の仕方だと思いますが、崩していたと思います。
 あとはそのフィニッシュをいかに決めきるのか、というところだと思うのですけれども、これはもちろんチーム全体として、あるいは個人個人としてしっかりとトレーニングを積んで、もっともっと精度を高める、そして質を高めるというところが、まず一つだと思います。
 それに伴って言えるのは、シュートを打つ瞬間どれくらいそのシュートを打った選手がいい状態だったのか、苦しまぎれのシュートを打ってしまえば当然ディフェンダーにもあたるでしょうし、ゴールキーパーにも予測されやすいコースにも飛ぶでしょうし、だとすればもっと、よりいい状態の選手を作り出すということが必要かと思います。
 でも、後でゆっくり振り返らなければ、今は何とも言えないのですけれども、いい状態でシュートを打てた選手もたくさんいたと思うんですよね。だとすれば、もう本当にそこはクオリティーになってくるので、それは各々のトレーニングで、あるいはチーム全体のトレーニングで高めましょうということしかないと思います。
 だから、そこを高めるためのトレーニングをずっとやり続けなければいけないですし、次こそは点を取ろうというようなことで、また次に向かっていきたいと思います。

■4月の苦しい時期には、先制を許すとすぐに秩序を失って失点を重ねることが多かったのですが、今日は失点後に盛り返しました。当時と比べ、何が変わったと思われますか。

 結果論かもしれないですけれども、(J1第8節・)広島戦で0-2から3-2までひっくり返したという、まず自分たちの成功体験、その後の(ルヴァンカップ第3節・)清水戦も前半で相手に退場者が出ましたけれども、ひっくり返して勝ちきることができた、その成功体験があることが大きいのかなと思います。
あとは、チーム全体にも言っているのは、一つやれたから一気に取り返しましょうと言っても、サッカーには3ポイントはないので、慌てずにしっかりとゲームを進めようとは言ってきているつもりです。それを、チーム全体として、意思統一できているのかなと感じています。
 特に、前半に先制されると難しい展開にはなるのですけれども、ポジティブに考えればたくさん時間がありますから、そこでいけいけになって、我々がまた背後を取られるのか、あるいは守備でももう一度自分達の立ち位置を取る、あるいは攻撃の立ち位置を取る、といったところを冷静にやれば、今日のように慌てずにゲームを進めることができるのかなと思っています。

■ゲームの中で言うと2失点目がすごく大きかったと思うのですけれども、今日見ていてどうしても後半に追いつけて、あるいは逆転できると思って見ていたのですけれども、あの2失点目、あれは何というのですか、軽く出しておけば何の問題もないようなシーンだったと思うのですが、あれについて監督はどう思いますか。

 まずはリスタートの我々の守備のオーガナイズには今年いろいろ変化を加えていて、初めて見る人からすれば、なんでこんなに後ろに下がっているのかと思うのかもしれませんけれども、あれは意図的です。そうすることによって、背後を取らせない、あるいはそれを越えたボールに対してはキーパーがすべてチャレンジできるというような狙いで、あのようなオーガナイズを組んでいます。
 実際に、おっしゃったように、シンプルに考えれば起きなかったプレーかもしれません。でも、(シュミット)ダニエルも今は、一戦一戦経験を積む中で、たくさん成長しているのは間違いないです。やれることも増えてきているし、J1のスピードにもようやく慣れてきているし、本当にひとつの、大きなミスかもしれませんが、これを糧にまた彼が成長してくれることを私は信じています。
 今日のあのミスは、おそらく本人も今は悔しがっていると思うのですけれども、あのミスを私は全否定するつもりはありません。むしろ、そこからどういうようなプレーあるいは振る舞いをできるかが、彼の成長にかかっていますから、決してこの一つのミス、一つの失点でうなだれることなく、やってくれることを期待しています。
 私は何ら今日のミスに関して、彼を否定、非難するつもりはまったくありません。