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試合日程/結果

2017 明治安田J1 第9節 清水エスパルス

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。JリーグYBCルヴァンカップ(第3節)、ホームで清水さんと試合をして、我々がひとつそこで勝てた後の、今日のゲームでした。アウェイですし、相手もメンバーを全部入れ替えてきていますし、また違ったゲームになるだろうというような予想はしていました。おそらく、相当なパワーを持って清水さんは入ってくるでしょうし、そういったものに対しての対策、あるいは想定というものは増やしてきたつもりではありました。
ただし、前半はちょっと我々が準備していたものとは違ったかたちで清水さんのビルドアップがあったので、正直、守備の部分ではあまりはまらないところがありました。ハーフタイムでそれをまずはしっかり修正して、守備を落ち着かせたところ、あとは攻撃のときに確実に空いている場所があるので、そこをしっかり探せ、というような話をして選手を送り出しました。
後半は非常に、その狙いを全員が共有してやった結果、3点を取れたのではないかと思っています。
連戦が続きますし、これまでなかなか勝てていない時期もありましたから、これで満足することなく、まずは次のルヴァンカップ(第4節)の大宮戦に向かっていきたいと思います。

■ 5試合ぶりに無失点に抑えられたのは、チームにとって大きな自信になりますか。

 大きいと思います。
ハーフタイムに、選手たちが戻ってきたときに「粘り強くやれているから心配するな」という話をしました。冒頭に申し上げたとおり、ちょっと狙いと違うかたちが増えたので、守備がしづらい部分が正直あったのですが、最後のところはやらせなかったとか、そういった粘り強さを前半にやりきれたからこそ無失点につなげられたのかなと思っています。
これは、間違いなく大きな成功体験になると思いますし、まずはこれをベースとして、なるべくクリーンシートでこれからも続けていきたいですし、失点を減らすような作業は今日のゲームでまた再確認できたのではないかと思います。

■ 菅井選手が得点しましたが、3-4-3は彼の持ち味を今までより出しやすいのでしょうか。

 まずチーム全体として、ウイングバックの選手がクロスに対してはそこに入ろうというような約束事がありますので、菅井に限らずいろいろな選手がああいったところに入ってゴールを決めてくれるということが理想です。
おっしゃったように、菅井の特長を生かそうと思えば、今のシステムは合っていると思いますし、そういったものも踏まえてこのシステムに踏み切ったという私の判断でもありましたし、今日は菅井の良さというものは発揮できたのかなと思っています。
ボックスの中で人数を増やせれば、ゴールに襲いかかるシーンというものも作れますから、まずはあそこにクロスを上げた選手、その後にクロスを上げたナオ(石原)、おそらくもうひとりくらい詰めていたと思います。そのようなかたちをこれからもより多く作り出していければと思います。

■ 公式戦3試合連続の3得点です。攻撃の成果についてどう考えていますか。

 今、ここに来る途中、歩いていて広報に聞いて初めて気がつきました。
でも、点を取れないよりは取った方がいいですし、非常に上向きになっているのは間違いないなと思います。ただし、この間のルヴァンカップ(清水戦)の後の公式会見でも言わせてもらったのですが、何かが急に良くなったかというと別にそういうことはなくて、兆しは間違いなくあったのですよね。なかなか点が取れない時期でも、本当に、攻撃のかたちだとかタイミングだとかいったものは、良くなってきていて、あとはもう本当に、クオリティーだと。そこをしっかり通しさえすれば、ビッグチャンスになるようなシーンというものは、結構増えていたので、それが実際にクオリティーも高まって、ゴールに結びついたと認識はしています。
ただし、もっともっと崩せるようなシーンというものはありましたから、そういったものに対しては、日々のトレーニングで質を高めて、やっていければと思います。