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試合日程/結果

2017 明治安田J1 第7節 鹿島アントラーズ

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。リーグ戦に限って言えば、連敗、そしてホームでも勝てない状況が続いています。サポーターに対しては、本当に申し訳ないという言葉しかないです。今日も、終わった後に、あれだけまたコールをし続けてくれたサポーターがいましたけれど、それに甘んじていてはいけないという感じはしています。やはり、我々から彼らに届けられるようなものをもっとやらなければいけませんし、本当に申し訳ない、という思いだけです。

■ 水曜日(12日)のJリーグYBCルヴァンカップ磐田戦と同じ11人を先発させた理由と、1失点目の後に秩序を失ってからどう立て直したかったのかを教えてください。

 まず、ルヴァンカップの勢いを買おう、という決断をしました。
 (前節・)浦和戦でやはりあれだけの点差をつけられての負けだったので、それを覆したのは磐田戦のメンバーでしたし、彼らが中三日の準備のところでの表情というところでは、私にはすごくいいように見えました。このエネルギーを使わない手はないな、と思っていました。
 当然、経験の浅い選手が中にはたくさんいますから、蓋を開けたらどうなるのだろうというようなものもありましたけれども、それを上回ったのが、勢いを買おう、というところの判断でしたが、そういう思いで今日の11人を選択しました。
 1失点目の後ですけれども、やはり前から奪いたいのは理想なのですけれども、それができないときにどうするかというところで、ブロックを組みましょう、という判断もあります。ただし、ブロックを組んだだけで終わってしまって、周りに人がいないのに簡単にターンされたり、くさびを打たれたり、そういったものが散見されたのが非常に残念でした。それが起きないようなものの準備もしてきたつもりですし、あるいは個人戦術、グループ戦術というところの原則の部分で、そういったところを、口酸っぱく今回のミーティングでは話をしたつもりでした。
 でも結果的にそれができていないのであれば、やはりまだまだ落とし込みが足りないというところですので、そのあたりはもう一度、守備の原点に返ってやらなければいけないと思っています。

■ オフェンスの部分でボールをつなぐ部分については、どう感じていますか。

 自分たちのまずは攻撃体勢をしっかり取った中で、そこから相手のかかり方によって、例えば後ろの人数を増やすとか、そういう変化をつけようというのは、ずっとトレーニングをしています。ただし、相手がどういうふうにプレッシャーをかけているのかを見れば、後ろでつなぐことを奨励しているわけではないので、あれだけプレッシャーがくればどこが空くのかということは、もっともっと見つけなければいけないと思います。
 実際に、「ここがくるからここが空くよ」とか「ここがくるからこうやって前進できるよ」というような話をハーフタイムでしたのですけれども、やはり、考え直せばやれるんですよね。それができないのはなぜかというと、一番はやはりメンタルだと思います。ボールを受けるのを恐がる、それが一人でもいれば、やはりボールは動きませんから、あまりにもそういうような姿勢が多かったのかなという感じはしています。探せれば、しっかりとそこに預けられますし、あるいはそこに対してまたサポートを増やせるところはできると思います。根気よく、やっていきたいと思います。

■ 上位との三戦が三連敗に終わりましたが、今日は点が取れて、攻撃では良いかたちもできました。このあとの試合が非常に大事になってくると思いますが、まずはどこからチームを良くしていきたいですか。

 まず、守備の整備はしていきたいです。あとは、強気の姿勢です。守備といって、守るぞと言って後ろに引きこもっていてもしかたがありませんし、やはりあと一歩でも二歩でも寄せるとか、そういう強気な姿勢というものは、早急にもう一度取り戻さなければいけないと思っています。
 それがやはりやれる選手を送りこまなければいけないと思いますし、一度連戦が途切れて、次の広島戦まで少し時間があるので、いろいろなものを整理して、そういった強気の姿勢というものを私が求めながら、あるいはそれを出してくれる選手を選びながら、改善していきたいと思います。

■ 攻撃的な、リスクを冒した戦い方をしましたが、その成果というものはどう見ていますか。

 あまりポジティブにはとらえられません。
 今日の前半を見てしまうと、もっともっとやれると思っていましたし、あれだけ来てくれるのであればどこのスペースが空くかというものも、簡単なことなので、物足りないと今は感じています。