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試合日程/結果

2016 Jリーグヤマザキナビスコカップ 第4節 アビスパ福岡

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。平日のナイトゲームで、まだまだ寒い仙台の夜でしたけれども、6000人近いサポーターに集まっていただいたことに感謝を申し上げます。ホームですし、勝点3を取ってグループステージ突破というものにより近づくものにしたいというような意気込みを持っていきました。
 今、けが人が非常に多い中で、フレッシュな選手を使って、その新しい力で今日から再出発しよう、というようなかたちで送り出しましたけれども、結果的に勝点1にとどまったことを非常に悔しく思っています。
 ただ、細かいミスや、判断のミス、技術的なミスもありましたけれども、決してそこに怯むことなく、ひとつやふたつのミスで恐れることなく、前を向いて90分やり続けてくれた選手たちは、この先にまた成長があるのではないかと思っています。
 今日の勝点1を半歩前進ととらえて週末のリーグ戦、そのまた先の公式戦につなげていきたいと思っています。

■ ゴールまであと一歩を決めきれなかった要因は、どこにあると考えますか。

 まずは、前半にもっとシンプルにサイド、特に右サイドを使っていければ、もう少し効果的なアタックができたのかなと思っていました。
 そのような指示は前半の途中にもしましたし、ハーフタイムにもしましたし、実際になんとなくボールは動いているけれども、相手の怖いところにはボールと人が入らず、といった状況が多かったと思います。
 後半に少し人を代えるなどする中で、ボールの落ち着き場所と、それに伴って飛び出していくタイミングと場所というものは整理できてから、相手のゴールに近づけたのかなとは思っています。
 いわゆるストライカーといいますか、FWが本職の選手がちょっとけが人等々で、今日の朝にもアクシデントがあって入れられない状況でしたので、もちろん(西村)拓真にそれを託して、最後90分やりきってもらおうかというようなアイディアもあったのですけれども、リスタートが増えた中で野沢を入れて、そこでひとつ仕留めたいなという狙いもありました。
 当然、決定機というものをしっかり仕留めなければいけないですし、それを高める作業と、あるいはもっと決定機を増やす作業とを、これから並行して進めなければいけないと思っています。

■ 「けが人が多い」と冒頭で仰いましたが、その中で今日は六反選手と途中出場の金久保選手がプレーしました。二人についての評価をお願いします。

 ロク(六反)に関していえば、けがをしてしまったときと同じようなシチュエーションがあったと思います。スリッピーなグラウンド、あるいはあの時も最終的にはナイトゲームに明かりがついて、というような、ロケーションも似たようなところもあったと思いますけれども、ひとつこれを乗り越えたことで、けがに対する恐怖の克服だとか、ゲームに対する集中力だとかいうようなことも、これから高まっていってくれるのかなと思っています。全体をしっかり鼓舞しながら、あるいはコントロールしながら、最後方からチームを支えてくれたと思っています。
 (金久保)順も今日はちょっと時間の限定がありましたので、あのようなかたちでの投入となりました。もっとゴール前に進入していってシュートを彼が打つようなシーンを作り出せれば良かったのでしょうけれども、アビスパさんもそこはしっかり蓋をしてきましたし、でもひとつあそこで間を作って、時間を作って、ほかの選手の攻撃を促すというような順の良さも随所に見られましたので、またこれから判断のスピードやプレーのスピードを上げてチームに貢献してくれると期待しています。

■ 今朝に起こったアクシデントとは何でしょうか。

 ハモン・ロペスがちょっと体調を崩しました。

■ 小島選手の、今日の試合をとおしての評価をお願いします。

 普段やり慣れていない、右のサイドハーフでの起用ということになりました。サイドハーフの選手が今は少ない状況ですので、そこで小島の今の調子の良さと、彼の身体能力の高さ、あるいは対人能力の高さというものを、アビスパ相手に思い切ってぶつけていこうという決断をして、今日の起用に至りました。
 小島を右サイドに起用して、彼のストロング(長所)を積極的に出してほしいというようなことを、彼にはオーダーして、ですのであえてサイドに張りっぱなしにして、そこで相手のウイングバックと勝負させようという狙いがありました。
 オフサイドにはなりましたが、相手の背後を取る動きは今週にトレーニングしてきたことですので、もちろんタイミングが合えばよかったのですけれども、その狙いを表現してくれたかなと思っています。
 あとは、自分がボールを持ったときにもっともっとしかける意識だとか、あるいはボールを失った瞬間に一歩、二歩と下がってしまうシーンが散見されたので、そこはやはり、取られた瞬間に、逆に前に一歩、二歩前に踏み出すと。相手に一歩、二歩でも近づくといったものは彼の課題なのかなと思いました。
 ただし、それもおそらく今までに肌感覚で、公式戦ではない部分でやっていたものが、今日は実際に公式戦をやったことで、「もっと詰めなければいけない」というようなことを彼も感じたと思いますので、間違いなくそれは彼の成長につながると思っています。