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試合日程/結果

2016 明治安田J1 2nd 第5節 湘南ベルマーレ

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。一ヶ月ぶりですか、久々にホームで勝点3を取れて、またサポーターと一緒に喜ぶことができて本当に嬉しく思いますし、ホッとしています。なかなか今年は浮き沈みが多いここまでのシーズンなのですけれども、我々が粘り強くやっていることを、サポーターも粘り強くサポートしてくださっていますし、何よりホームは常に勝利というものが求められ、勝利を我々が皆さんに届けながら進んでいかなければいけない場所なのですけれども、そういった中で、本当に久々でしたけれども、皆さんと喜びを分かち合えて、非常に嬉しく思います。
 それを可能にしたのも、我々が最後の一歩をしっかり踏み出せたのも、サポーターの皆さんの後押しがあってこそだと思いますので、その点についても心から感謝を申し上げたいと思います。
 湘南さんの圧力をまずシンプルにいなそうというようなゲームの入り、そしてその後にしっかりとボールを握れれば、握って相手の5バックのギャップをいかにして突いていけるかというようなところを、ずっとトレーニングしてきたのですけれども、うまくそのあたりはいなしながら、前半をしっかりと攻撃できたと思います。
 時折、(関)憲太郎までバックパスが行ったりして、「何で前に行かないんだ」というような思いを持っている方もいらっしゃるのかもしれませんけれども、それはあくまでも、我々が湘南さんをおびき出すためのバックパスだと私は思っていますし、選手もそういう認識でボールを動かしているので、逆に言えば、本当に粘り強くボールを動かした成果が、最終的にこの勝利につながったと思っています。
 あとはもうひとつ、久々の無失点ですから、最後はちょっとスクランブルなところで、ピンチもありましたし、危ないシーンも何度かありましたけれども、今、公式記録を見たら、相手のシュートは7本。その7本のうちほとんどが、我々がボールあるいは相手に体を寄せて、フリーで打たせていない状況だと思いますので、そういったところの手堅さも示せたと思います。
 ただし、今、キャプテンの富田も「ただ勝っただけだ。みんな、満足するな」というようなことを私が言う前に選手に伝えてくれたので、それも一つの成果だと思いますし、選手の成長だと思いますし、またこの勢いを次以降につなげて、セカンドステージも、これからのし上がっていきたいと思います。

■ ウイルソン選手の復調を、監督はどのようにとらえていますか。

 決勝ゴールのシーンは、ウイルソンがけがで苦しむ前に、おそらく何度も何度も、披露してくれたプレーだと思います。そして、あちらサイドのゴールを何度も何度も揺らしたようなシーンだったと思います。
 左サイドに流れて、カウンター気味にしかけていって、最後、フィニッシュで終わるというのは、ウイルソンのストロングで、彼の得意な場所だったと思うので、そういったものを、久々にああやって表現できたというのは、彼のコンディションがトップパフォーマンスに近づいてきたということのあらわれだと思います。
 本当に、ここまでけがが非常に多くて、彼自身も苦しんだと思いますし、私も彼を起用し続けることができなくて非常に申し訳ない思いもさせましたけれども、本当にその、今までの鬱憤を晴らすかのような、あるいは今までに溜めていたエネルギーを発散するかのような、素晴らしいゴールだったと思います。
 2試合続けてのゴールですし、彼が我々のエースストライカーであるということをしっかり証明してくれたゴールだと思いますし、これで彼自身も、しっかりと勢いに乗って、また次節以降にフルバワーでやってくれると信じています。