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試合日程/結果

2016 明治安田J1 2nd 第4節 アルビレックス新潟

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。久々の勝利でほっとしています。なかなかサポーターには、良い週末を、最高の週末を届けられなくて本当にもどかしい思いをしていたのですが、ようやく、およそ一ヶ月ぶりでしょうか、最高の週末をサポーターに届けられたことで、非常にほっとしています。
 そういったものを生み出してくれたのも、おそらくサポーターの大きな力があったからだと思います。(関)憲太郎のビッグセーブも、我々のゴール裏、憲太郎の後ろでのサポーターの思いが乗り移ったかのようなセーブを憲太郎が見せてくれましたし、間違いなくサポーターの力が我々に大きなものをもたらしてくれたと思います。感謝しています。
 明治安田J1リーグ戦の(中3日の)3連戦の3つ目で、フレッシュな選手を使おうという思いが、(前節の)浦和戦が終わった瞬間にあったのですけれども、中三日の準備の中で、いろいろな組み合わせを試していて、今日のスタメンを決めました。ブラジル人2トップのスタメンも初めてでしたけれども、ちょっと守備の所で難しい部分もありましたが、やはりああいった部分での決定力というものは、ウイルソンならではだと思いますし、非常に大きなゴールをもたらしてくれたと思います。
 新潟さんの攻撃のオーガナイズが少し我々の予想していたものと違ったので、うまく書かれないシーンがあったのですけれども、ハーフタイムで少し修正して、前から行く部分も多少は出せましたし、あとはブロックを組んだ中でもしっかり守れましたし、そういったメリハリは、前回の浦和戦同様に示せたのかな、と思います。
 冒頭に申し上げたとおり、失ったものはたくさんあるので、これで満足することなく、次のゲームに向けてまたしっかりと精進していきたいと思います。

■ 今日はウイルソン選手が久々のスタメンで1ゴール1アシストという結果を残しました。監督から見た評価を教えてください。

 先程も申し上げたとおり、「まずは守備からしっかりと入ろう」という話を今日の昼にウイルソンとハモン(・ロペス)にはして、そういったものを意識してくれたと思います。ただし、これも冒頭に申し上げたとおり、新潟さんの立ち位置が我々の準備していたものと少し違いましたので、ちょっと難しさはあったかなと思います。
 それでもウイルソンとハモンでしっかり我慢しながら、うまく蓋をしてくれたものもありましたし、あとはボールを持った先に、やはりああやって単独で局面を打開できるのは、ウイルソンだけならずハモンも、彼らのストロングですから、そういったものは間違いなく我々に推進力をもたらしてくれたのかなと思います。
 「シュートの意識を少し強く持とう」という話も少ししていた中で、少し遠目からでしたけれども、ああやってシュートを打つという狙い、そして実際にそこをしとめるというものは、質の高さを示してくれたと思います。
 ここまでけがもあって、私もスタメンで起用することが少なくて、すごく苦しんだ半年だったと思うのですけれども、今日をきっかけにまた爆発してくれると思いますし、やはり何より、我々のエースですから、そういったものを私も期待していきたいと思います。

■ 2点目を決めた奥埜選手は、なかなか調子が上がらない時期もありましたが、このゴールはチームにとってどういう影響がもたらされそうですか。

 まず、戻ってきて「スーパーシュートだな」と言ったら、「このスタジアムは相性が良いんです」と言っていました。昨年も(デンカビッグスワンスタジアムで)2ゴールして、2点目は同じ方向の、同じ左足で、角度こそ逆でしたけれども素晴らしいゴールを決めていたので、そういう良いイメージは本人も持っていたのかなと思います。
 浦和戦の前にちょっと彼と話をして、ボールのロストのしかたについて少し話をしました。彼の特徴で、相手を背負っているときが、すごく良さが出るものですから、中盤のエリアでも相手を背負っているところでターンをしたり、そこで局面を打開したりできれば、我々にとっては大きな利益をもたらすのですけれども、それはどうしても捕まるシーンというものがここ数試合は散見されていたので、そういったところの整理は、彼には伝えていました。
 「前を向けたら、自分の特長を生かしながらしかけていこう」というような話をしていた中で、前半にも右サイドでしっかり切り裂くようなものもありましたし、少しそれで頭の中も整理できたのかなと思います。
 あとは、守備での貢献も彼は非常に高いので、どうしてもボールロストの多さを見ると調子が悪いと思われがちなのですけれども、間違いなく違う部分での貢献も多いのですが、やはり攻撃の選手ですから、またこのウイルソンと同様に、このゴールを機に、これから調子を上げていってほしいと思います。