2016 明治安田J1 2nd 第3節 浦和レッズ
お疲れさまでした。平日の雨の中、大勢のサポーターに集まっていただきました。心より感謝を申し上げます。
ハーフタイムでは、選手に「いいゲームだというものを、しっかり結果に結びつけなければいけない。しっかり勝負にこだわってやっていこう」と話をして後半にも送り出したのですけれども、結果的に0-1という敗戦でしたし、勝たせることができなかったことに私の力不足と、大きな責任というものは感じています。
勝点1は少なくとも取らなければいけなかったゲームだったと思いますし、勝点3も取れるようなところもあったと思っています。短い時間で、対浦和という準備はしてきたのですけれども、守備のところは、前からいく守備というところと、そうではない守備というところで、メリハリと割り切りというものは、統率されていたのではないかと思います。
今、公式記録を見たところシュートは前後半を通じて5本しか打てていないので、そのあたり、もう少しいい状態でシュートを打てるような状況をもっと作り出さなければいけませんし、もう少し、もしかしたら強引にシュートを打ってもいい局面もあったかもしれません。そのあたりはまた、短い時間なのですが、整備をして週末のゲームに向かっていきたいと思います。
■ ゴール前まで行くものの、決定機では決められなかった要因として、何が足りなかったのでしょうか。
先程も申し上げたとおり、もっといい状態でシュートを打たせるのであれば、もう少し人数をかけなければいけないし、人数をかけていてもそこに通せないのであれば、やはりもっともっと質を上げなければいけませんし、その両面は当然あると思います。
ただし、相手のボックスにいかにして入りこむのかということを今シーズン重点的にやっている中で、ボックスに入ろうというような狙いの共有というものはしっかりと見えているので、当然相手があることですからすべてうまくいくとは限らないのですけれども、そういったものを粘り強く、辛抱強くやり続けるしかないかなと思っています。
また、先程申し上げたとおり、もう少し遠目からでもシュートを打てば相手もおびき出せるでしょうし、そのあたりの駆け引きというものは、前回のG大阪戦でも見せることはできていたのですが、そのあたりをもう一回修正し、整備していければ、もっとシュートシーン、あるいは決定機、あるいは得点というものを増やせればと思っています。
■ 2戦連続でポゼッションはかなりできていて決定機は作れている状況ということを考えると、かなりやれているところもあるようですが、今後に向けての手応えを感じているとしたらどういうところでしょうか。
今、選手にも「下を向くな」と言ってきました。
真っ向勝負で浦和さんとぶつかり合って、内容というものに関しては、当然手応えを感じるものもありますし、もちろんそれを最低でも勝点1に結びつけなければいけなかったのですが、それがなぜなのかというものに対して、もっともっと際の部分だとか、細かい部分だとか、そういう部分にこだわっていこうと伝えてきました。
我々が今、やっていることに対して、私自身は全く悲観するつもりもありませんし、何かを変えるつもりもありませんし、逆にそれを変えてくれと言われても困るので、これはもう本当に継続してやっていきたいと思っています。方向性に対しては、私は何ら間違っていないと自信を持って言えるので、もちろん結果が出ないことに対しては私の責任ですから、それに対して何かというものがあれば甘んじて引き受けますが、現状で選手も一緒についてきてくれているというような手応えもありますから、何ら下を向くこともなく、何ら悲観することもなく、次に向けて進んでいきたいと思います。
■ 守備についてうかがいます。大量失点が続いていた中で三日間しか準備期間がなく、その中で浦和対策以外、守備の基本となる部分で一番手応えを得たのはどのようなところでしょうか。
最後の局面といいますか、ディフェンディングサードで守るときには、人数をかけてでも守るということは整理したつもりです。
G大阪さんとやったときに、どうしても局面で数的不利を作られるシーンがあって、それに対して後手を踏んだ局面がありました。ではそれはなぜなのかというと、そこはFWも少し戻ってきてヘルプしてあげようよ、ということを映像で見て確認をして、実際に今日はハモン(・ロペス)だったり(藤村)慶太だったりというところが、労を惜しまずにしっかりと戻ってきてくれたことが手堅さにつながったと思います。
だからといって、自陣にずっと閉じこもっていたのかというと、そうではなくて、やはり我々の守備の優先順位では前というものがありますから、ではどのようにしたら前からの守備がやれるのかというものに対しての落とし込みもやっていましたから、それもしっかりとメリハリをつけて、表現できたと思います。
当然、相手のあることなので、それをひとつはがされるようなことも当然出てくるのですけれども、大方崩れることはなく、組織的にやれたのかなと思っています。
だからこそ、最後のアディショナルタイムでの失点というものは非常に悔しいですし、それがなぜ起きてしまったのかといったところは、もう一度しっかり振り返りたいと思います。