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試合日程/結果

2016 明治安田J1 1st 第15節 柏レイソル

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまでした。まずは、いつもいつもここ日立台でゲームをすると、ゴール裏を本当に、我々のホームであるかのような雰囲気にしてくれるサポーターに、今日も感謝したいと思います。
 Jリーグヤマザキナビスコカップでここで勝ったイメージというものは、おそらく選手一人ひとりも持っていたと思いますし、そうは言ってもあれから月日も経っていますから、しっかりと気を引き締めてのぞむということ、あとは前の試合で、Jリーグヤマザキナビスコカップの予選の最後、横浜FMとのホームゲームで、本当に、非常に悔しい思い、痛い思いをさせられたので、そういったところでいかに自分達が挽回力を示せるのか、というようなものをトライしたのが、今日のゲームでした。
 非常に、攻守において、自分達の狙いというものを表現できたと思います。そうは言っても、やはりもう少しボールを握る時間を増やしたかったな、というのが本音です。もちろん先に我々が点を取ってゲームを動かせば、カウンターで仕留めるという作業も有効になるのは重々承知していますが、やはり奪ったボールのミスというものが、今日もいくつかありましたので、そういったところをしっかりともう一度我々のマイボールにできるようにすること、そういったものをもっともっと研ぎ澄ませられれば、夏場のゲームをこれから迎えますし、ゲームコントロールという部分でも、もっとしたたかに戦えるのかな、という気はしています。
 でも、前半のゴールなどは、今週一週間にトレーニングしてきて、いかにボックスに入るのかというものをやってきた成果が出たと思いますので、そういったところはもう一度、これに満足することなく次のゲームに向けて、準備していきたいと思います。

■ 「ボックスに入る」ということを教えていただきたいのですが、ゴールの布石としてどういったところを選手に伝えたのでしょうか。具体的で大丈夫でしたら教えてください。

 具体的に言うと対策を練られてしまうのですが……前回の試合の横浜FM戦で、やはり我々が相手の最終ラインの前でいかにしてコンビネーションを作るか、ちょっとそこに固執しすぎたというようなことを、映像で見て振り返りました。
 では、実際にそこからどうやって背後を取ろうかというところを、もう少しシンプルに考えてもいいんじゃないかというようなところで、トレーニングに落としこみました。
 意外とそういったアイディアが選手に乏しかったので、実際にやってみて選手も「ああ、なるほどな」と思ったところがたくさんあったと思いますし、実際にそういったシーンが今日は、まずは梁があそこに入って、あるいはそこにボールを流しこむようなことができていたと思っています。
 ただし、ハーフタイムに言ったのですが、「もっと行けるよ」というようなことは伝えたので、やはりそこに対しては、ボールを入れる勇気も必要ですし、あるいはタイミングというものも研ぎ澄まさなければいけませんし、もっともっとそういった所をトレーニングすれば、向上の余地はあるという感じがしています。

■ 最後に三田選手がDFの背後を突けたのは、約束事でしょうか。

 攻撃に対しては後ろの選手がどんどん加勢しようというようなことは、今年は重点的にやっていますので、まずはボランチの選手が流れの中であそこに行けたということが、非常に評価すべき点なのかなと思います。

■ 三田選手が目を押さえて前半終了後にベンチに下がりましたが、彼の状態を教えてください。

 ドクターの報告によると、脳震盪ということで、少し目が見えづらいということを訴えています。ですので、ハーフタイムで交代をしました。

■ 守備面では(柏に)決定機らしい決定機がなかったのですが、守備面での手応えと評価を教えてください。

 ブロックをしっかり組んで、そこからどうやってボールを奪いにいくのかということは、今シーズンにずっとキャンプからやっていることです。ただし、コンパクトにしたからといって自陣に引き籠もるつもりはないので、いかにしてそこから前に押し出して、相手に圧力をかけられるかということにどんどんトライしよう、ということで、今年は積極的に取り組んでいます。
 そういったことを考えると、前半に取りきれなかったとは思うのですが、決して自分達が先に戻ってブロックを組んだということはなかったと思いますし、隙さえあれば前から取りに行こうというような姿勢を一人ひとりが見せて、あるいはそこに対する連動性があって、そういった面では非常にメリハリの効いたいい守備ができたと思います。

■ 2年ぶりの3連勝をどのように受け止めていますか。

 公式戦でいうと、前回のナビスコの予選敗退のゲームがありましたので、連勝という意識は全くありません。冒頭に申し上げたとおり、その悔しい敗戦からいかにして立ち上がれるのかということの方が、ウェイトとしては大きかったですし、実際にそれをやってくれた選手たちを、非常に誇りに思います。
 そうはいっても、リーグ戦の連勝というものも、あとあとついてくるものだとおもいますので、今はロッカーでも言ったのですけれども、「これで浮かれるな。しっかりと気を引き締めて、まずは1stステージの残り2試合を、しっかり戦わなければいけない」という話をしてきましたので、まずは今日の余韻に浸ることなく、次のゲームに向けていい準備をしたいと思います。