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試合日程/結果

2016 明治安田J1 1st 第11節 アビスパ福岡

<渡邉晋監督記者会見>

 お疲れさまです。ゴールデンウィーク最後の日曜日に、大勢のサポーターにユアスタに集まっていただきました。本当に感謝を申し上げます。
 4月は本当にひと月、公式戦で勝ち星を挙げることができずに、サポーターにも辛い思いをさせてしまったのですけれども、何とか今日のこの一勝から、失った分、悔しい思いをした分を、一つひとつ取り戻していきたいと思いました。
 また次もホームですし、サポーターの力も借りて、また勝利を、勝点3を積み上げることができるように、精進していきたいと思います。

■ 二戦ぶりに先発した石川直樹選手がかなり熱のこもったプレーをしていました。彼の評価を教えてください。また、(明治安田J1 1stステージ第3節・)鹿島戦以来の無失点で勝利できたことへの感想をお願いします。

 (石川)直樹は、前回に本人が出場した(前々節の)鳥栖戦で、非常に悔しい思いをしていましたし、そこをしっかりとこのホームのユアスタの地で晴らそう、というような意気込みは相当強かったと思います。
 (前節の)川崎F戦のゲームも、チーム全体を通して非常に良かったと私は認識していますので、メンバー構成も本当に昨晩までずっと考えていたのですけれども、守備の手堅さというものを考えた時には、二見ではなく直樹を使って、彼の悔しい思いというものも我々の追い風になるだろうという判断で、送り出しました。
 経験の豊富な選手ですから、ゴールで勢いづけてくれたことも非常に心強かったですし、本当にその持ち味の守備というものも、安定させてくれたのかなと思っています。
 無失点に関しては、なかなか失点が続いているような状況でしたけれども、ではその失点の原因が何なのかということは、一つひとつ分析して、修正はしてきたつもりではいます。ただし、その中で、やはりボールを前から奪いに行くという作業と、ブロックを組む作業というものの割合が、少し後者の方が大きくなっていたのかなというところが、少し私も気にはなっていたので、そこを神戸戦から少し思い切って、もっと行こう、というような狙いを持ってやり出して、それが今、好循環をしているのかな、という感じはしています。
 もちろん、流れの中で今日もピンチというものは前半にひとつありましたから、ああいうような中央を割られるものはゼロにしなければいけませんし、もっともっと手堅さを示すためには、やらなければいけないことはありますので、これに満足することなく、またトレーニングでその手堅さを積み上げていきたいと思います。

■ だいぶディフェンスラインを押し上げられるようになったと思うのですが、ここ二試合は大岩選手がセンターバックに入ったことで、その影響もあるのでしょうか。

 それは、あまり関係ないかなと思います。相手とのマッチアップとか、その相手の特徴でもおそらくは変わってくると思うのですけれども、福岡はウェリントン選手をターゲットマンとしていて、その周りを二列目や2トップの片割れが追い越していくような作業が多いと思うのですけれども、ウェリントン選手が立ち止まっていれば、プッシュアップして牽制して、置いていけるよ、というような狙いはトレーニングもしていましたから、それをやり続ければ必然的にラインは上がりますし、この間の川崎F戦に関しても、基本的に相手は大久保選手の1トップでしたから、ラインを押し上げやすいシチュエーションにはなっているな、とは思います。

■ リーグ戦としては二ヶ月近く勝ち星がなかったのですが、この期間は、監督にとっては「長かったな」という感じでしょうか。

 サポーターが一番長かったのではないでしょうか。なかなか勝ちに恵まれない状況で、本当に今の自分達がトライしていることが、結果が出ないとどうしても後ろ向きになりかねませんし、実際にそれをどこまで追求できるのかということは苦しい中ではあったのですけれども、選手が本当に常に前向きに、勝ち星に恵まれない中でも取り組んできてくれたことには、本当に心から感謝しています。
 そういったものが、ちょっとずつでもかたちになってきて、それが前回の川崎F戦ではひとつ、引き分けでしたけれども、自信を得たゲームだったかなと感じています。それを実際に今日のゲームでもトライできましたし、我々がやろうとしていること、攻守の狙いというものが、ようやく結果に結びついたことで、またこれも大きな自信になって、5月攻勢というものをかけられるのではないかと思っています。