2014 J1 第26節 川崎フロンターレ
<総括>
お疲れ様です。まずは、アウェイの川崎に大勢駆けつけてくれたサポーターに感謝を申し上げたいと思います。
ゲームプランとしては、5連敗をしているところで、まずしっかり守備組織を見直そうという話を選手にした中で、3日間、対川崎の準備をしてきました。多少ラインが下がってでも、まずは背後をとられない準備をするということ、あとは、簡単にビルドアップされたくない部分もあったので、前からいくときは、こういったかかり方をするといったところの狙い、奪ってからのカウンターへ出る方策として、置いたスペースを落としこんでいこうといったところの狙いは、選手が非常に忠実に、表現をしてくれたと思います。
今の状況で欲しいのは勝点3なので、最後に勝ちきれなかったことは非常に悔しいですし、きちんと分析しなければいけないのですけれども、ただ、強敵の川崎さんを相手にアウェイで勝点1を取るといったところをポジティブに考えて、半歩前進というところで、残りの8試合を進んでいこうと思います。
■後半の交代は、押されていたときに守備の選手を入れて守りを固めるところでしたが、二人目の鎌田選手を投入した意図を教えてください。
鎌田を入れて4-1-4-1にシステムを変更しました。その前から川崎さんも配置を変えて、キープレーヤーである中村憲剛選手のところでのプレッシャーといったところを、その前から少し強めなければいけないと考えていたのですが、その対策としては赤嶺をひとつ下げることで、変則的ではありますが、ゲーム中は4-1-4-1のようなかたちに、守備のオーガナイズはなっていたかな、と思います。
それをより明確にするために、鎌田を入れて、高さのある選手も相手に入ってきたので、ここはもう最後に守りきるんだというメッセージも込めて、鎌田を投入後、4-1-4-1というねらいです。
■ウイルソン選手が久しぶりにゴールをあげました。前節の後は技術面も心理面も監督は心配されていましたが、今日はひとつ取れたことについて、どう思われますか。
もちろん彼が我々のチームのエースストライカーであるということは、本人にも直接話をしてきましたし、とにかく、自信を持ってゲームにのぞんでほしいという話をしました。
今日のゲーム前に話をしていたのは、「自分が最後に決める役割ではあるけれども、パスを供給してくれるのはチームの仲間であって、仲間のことを信頼して、パスするところはパスを選択すると。最後に自分にまたボールが帰ってくれば自分がしとめることができるのだから、そういったところで、あまり気負わず、味方を信頼しながら、ボールを動かして、最後にしとめよう」という話をしました。実際に今日のゲームではそれを表現できていましたし、そういった彼のメンタル的な姿勢と少しのゆとりが、あのゴールにつながったと思っています。
■引き分けには終わりましたが、連敗が止まったことについてはチームにどう言った影響があると思いますか。
最初にも申し上げましたように、欲しかったのは勝点3です。ただし、アウェイで川崎を相手に勝点1を積み上げることができたことは、ポジティブに考えていきたいと思いますし、何よりも仙台らしいハードワークを、球際の激しさや走力で上回るといった部分を、取り戻すことができたので、勝点1とそれを表現できた部分とを、プラスに考えて進んでいきたいと思います。