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試合日程/結果

2014 J1 第25節 鹿島アントラーズ

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れ様です。久々のホームのデーゲームでした。17000人を越えるサポーターが駆けつけてくれて、我々のバスが入りこむときに、大勢のサポーターがエールを送ってくれました。本当に、今の苦しい状況で、サポーターが我々に対して何とかしようと、力を、後押しをしようという意思表示だったと思います。それに応えることができず、本当に悔しい思いです。
 欲しいのは勝点3ですが、やはり先に点を取られればそれも難しくなる状況のなかで、ひとつでも返して、勝点3を狙いながらも、勝点1を積み重ねることも大事だという話は今週にずっとしてきました。
 そのなかで、前半の入り、そして前半を通して少しパワーを持てずに球際でも競り勝てることができなかったり、セカンドボールを取れなかったりというところは、戦術的なところもありますが、やはりもう少しパワーを出すような入り方をしていければ、というところを感じています。
 それをハーフタイムで修正して、後半は我々がボールを持つ時間も増えましたし、アタッキングサードでのアイディアといったところでも、表現できましたが、それも結局ゴールに結びつかなければ、今の時点では厳しい状況を抜け出せないというところを痛感しています。
 残り9試合、もう一度本当に、選手、サポーター、一体となって進んでいく覚悟がありますので、本当に下を向くことなく、前へ進んでいきたいと思っています」

■ずっと一点差の負けが続き、惜しい場面もかなり作っているというなかで、5連敗という状況にあります。メンタル的に、どうやってチームを上げていきたいですか。
 間違いなく、自信を失うということがいちばん、私にとっても選手にとってもいやですし、まずはその自信を回復させるということが先決になると思います。
 ただし、勝利によって得られるものが自信というところだと思うので、現状は次まで中三日ですし、どうしなければいけないのかということは、私も今、この状況で試行錯誤しているところです。
 ただし、選手にも言ったのは、本当に、それぞれのミスや修正点はきちんと突き詰めなければいけないのですけれども、やはり自分たちがやれていたことにもしっかり目を向けなければいけないというところも感じています。それは、メンタル的に、より前向きに、こういう状況でも歯を食いしばって進んでいくんだといったところの姿勢につながると思いますし、それが試合の当日だけでなく、日々のトレーニング、泉サッカー場での練習からそれを示すことができれば、本当に、僅差のゲームをものにできるようなツキのような部分もたぐり寄せられると信じています。

■GKで、関(憲太郎)選手が先発した理由を教えてください。また、前半のロングボールから、後半に入って細かくつなぐようになりましたが、その意図を教えてください。
 まず憲太郎を起用した理由ですが、前節に桜井に代えたなかで、憲太郎自身にも話をしましたが、決して彼のパフォーマンスに私が不満を抱いているということではない、という話はしました。彼自身も今年はコンスタントにゲームに出続けている中で、徐々に安定感も増してきましたし、本当に我々の守護神として活躍している姿を、サポーターも目にしていると思います。ただ、なかなか勝てない状況が続けば、何かのアクションを起こさなければいけないので、それが前節は憲太郎に限らず、スタートを4名代えたので、そのなかのひとつとして前回の桜井への変更というものがありました。
 もちろんサク(桜井)のこの前のパフォーマンスにも、私は不満を抱いているわけではありません。失点シーンに関してはノーチャンスの部分もありました。もう一度サクで行くか、憲太郎に戻すかという判断がありましたけれども、これまでずっとマウスを守ってきた憲太郎と、あとはもうひとつ流れを食い止めることができなかったという部分で、もう一度憲太郎に戻して鹿島に向かおうという判断でした。
 ふたつめは、前半の長いボールは、ある程度ゲームの入りは長いボールで押しこんで、相手の最終ラインを走らせようというねらいはあったのですが、終始それに徹してしまったのは、逆にいうと鹿島さんに蹴らせてしまったところがあるのかな、というふうに感じています。我々のサポートポジションも非常に遅かったですし、鹿島さんのプレッシャーに対してもっともっと近場の選手が顔を出すようにすれば、それも回避できたのかなというところも感じています。
 それをハーフタイムで選手に話して修正をして、後半には受ける意識もありましたし、実際にそういうかたちになれば、相手も下がらざるを得ない状況になりますし、より相手のゴールに近いところでまた我々がボールを持つことができたという変化を、選手が忠実に後半は落としてくれたので、前向きな材料として、次に進みたいと思います。