2014 J1 第20節 清水エスパルス
<総括>
お疲れ様です。まずは、夏休みのナイトゲームにサポーターの方々がたくさん来ていただいて、我々の後押しをしてくれたことに感謝申し上げます。あとは、今日はたくさんのOBが駆けつけてくれて、OBも我々と一緒に戦ってくれた結果が、今日の勝利につながったと思います。
ただし、ゲームそのものを見れば、今日は評価できるのは勝利のみです。
前半のゲームの締め方、後半の入り方、後半の締め方、すべてにおいて我々から相手に渡してしまった状況ですので、本当に、勝点3だけを評価し、自信として、おおいに修正、反省しながら、次に進んでいきたいと思います。
■攻撃のしかけの部分では、点にならなかった部分も含めていろいろやってきた成果が出たのではないでしょうか。
中断明け以降にトライしていたところが、ようやくゴールに結びついたというところです。ただし、今までのゲームでもかたちというものは見え始めていましたし、本当に数は少ないのですが、徐々にコンビネーションは高まってきたといったところはありました。
実際にやはり、ゴールに結びつけば選手にも確信が得られると思いますし、よりもっと挑戦しようという意欲が湧いてくると思います。それはもちろん勝利につながれば尚更ですし、そういった部分では、確かにいいゴールだったとは思います。ただ、本当に、そこだけです。
■今日はかなり上本選手が高いラインからプレッシャーをかけ、これまでよりも精度が上がっていたようですがいかがでしょうか。
もちろん、全体のバランスといったところは大きくは崩されていないと思います。特に前半はピンチらしいピンチもありませんでした。
ただし、ゲームの流れというもので90分で考えたときには、我々のバランスを保ち続けなければいけないと。後半もオープンになってしまう時間帯もありました。ではそれを招いたのが何かというと、我々のゲームの入りです。そういったところが、局面だけを切り取らず全体をしっかり見ながら、流れを渡してしまったのは何なのか、やれたことがなんなのかを、しっかり見ていかなければいけないと思います。
■勝ち越して3枚目のカードを入れるときに、最終的に村上選手を右サイドに投入することを選んだ理由を教えてください。
その前にいろいろ手を打とうという考えはありました。サイドハーフを変えてそこで少し相手のサイドバックに蓋をするという作業、もしくは高さが向こうには増してきたので(渡辺)広大を入れて締める、という狙い、そういういろいろな狙いを考えていたのですが、本当に終盤にさしかかって、角田、梁、最後に菅井といったところが足がつったと訴えてきたので、本当に最後の最後までどこを変えなければいけないかと私の中で我慢をしたつもりです。その最終的な結果が、どうしても菅井が駄目になってしまったというところだったので、村上を右サイドバックに入れました。
■「評価できるのは勝利だけ」ということですが、勝利で得られた自信は大きいのではないでしょうか。
勝利で得られるものは、やはり自信だと思います。攻撃においての得点につながった成功体験、それは間違いなく自信になりますし、そういったところを我々がしっかり感じられれば、力強いもう一歩が踏み出せると思います。
ただし、その裏側にあるものをしっかり見逃さずにやっていかないと、この先の10数試合はまた苦しむことになってしまう、と。実際に我々は中断明け以降は苦しんできましたので。
もちろん、この勝利は非常に大きな一歩です。ただ、その裏側にあるものを見過ごすわけにはいけないといったところの方が、今の時点で私の中ではウェイトを占めています。