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試合日程/結果

2014 J1 第7節 横浜F・マリノス

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 おつかれさまです。急な監督交代という状況の中で、まずは私自身ヘッドコーチとしての責任は感じていました。そのなかでチームから監督の要請をいただいたときに、今のチームを立て直す覚悟を持って私自身が監督を引き受けた、というところでした。
 今日のゲームに入るにあたって、横浜F・マリノスさんの力というものを尊重しながら、まずは自分たちがやるべきこと、我々のストロングポイントが何なのかというところをこの三日間で修正してきたつもりです。それを本当に今日は選手たちが同じイメージを持ってやってくれた成果が今日の結果につながったと思っています。

■赤嶺選手を先発を起用した理由はと、角田選手の交代の理由を教えてください。
 赤嶺の起用の理由ですが、カウンターで(攻撃を)しかけるということにおいてウイルソンの飛び出し、赤嶺にも飛び出してほしい部分はあったのですけれども、ロングボールが増えるということを考えると、彼の体の強さ、そしておさまりといったところも期待しての起用でした。今日はそれを忠実にして、ゴールにもからみましたし、素晴らしいパフォーマンスをしてくれたと思います。
 角田については、少し足の具合を気にしていた部分があって、本人からも「交代を」というところがあったので、現状ではどのけがかというのはわからないのですが、そういった部分も含めて交代しました。

■菅井選手が試合前に武井選手に交代した理由を教えてください。
 また、ボールを奪ってからサイドに送るかたちがはっきりしていたのは、相手への対策でしょうか、それとも自分たちのかたちを取り戻したのでしょうか。
 まず菅井の件ですが、菅井もウォーミングアップ中に少し足に違和感を覚えました。彼はなんとかやろうというところの意思を表示してくれたのですが、我々の方でも大事をとって、武井の先発に急遽変更した、というところです。
 戦術的な部分において、まず前を取ろうという意識において、それにかんしてはどこにスペースがあるのかというのは、トレーニングのところから話をしていました。そのなかで、横浜FMさんのサイドバックの背後のところは、スカウティングでも狙っていた部分でもあるので、我々の狙いと、横浜FMさんに対しての狙いというところが、合致した部分だと思います。

■この一週間の練習でいちばん大事だったポイントを教えてください。
 いちばんのポイントは攻守の切り替えです。攻撃に入るにあたっても、守備でボールを奪った瞬間から攻撃が始まる、と。守備においても、攻撃でボールを失った瞬間が守備のスタートです。このふたつを、この三日間で強調しました。
 逆にいえばこれが我々のストロングポイントなので、それを修正したというよりは、ひとつ彼らが取り戻してくれた成果だったかなと思っています。

■相手の左サイドの齋藤選手をおさえることがポイントでしたが、菅井選手に代わって武井選手が入りました。武井選手の評価を教えてください。
 本当に緊急事態での登板で、素晴らしいパフォーマンスをしてくれたと思います。本職ではないですし、そういったなかでもラインコントロールで彼なりに工夫をしながら、一つゲーム前に言ったのは、「なるべく齋藤選手を自分の前に置く状況で守備に入ろう」ということを伝えたので、それを忠実にこなしてくれたと思います。
 右のサイドバックは石川ノリ(大徳)も含めてけが人が多い状況で、本職ではないのですが、じゅうぶんに穴を埋めてくれたと思います。

■監督になって初勝利、チームにとっても初勝利。この一勝は本当に大きいと思いますが、監督自身はどのように受け止めていますか?
 今、選手に「ここが我々のスタートだ。悔しい思いをしてきたぶんを、まずは一日で取り戻したけれども、我々にはまだ先がある。まずは自分自身への自信につながるけれども、サポーターに対していい笑顔をまたこれからも届けられるように、この成果を続けていこう」という話をしました。まだまだ我々にとっては、ここからがスタート、通過点だと思っています。

■今まで試合にマグリンチィ選手が入っていたのですが、今日はメンバー外だったのは、監督が代わったからでしょうか、それともほかの理由によるものでしょうか。
 私の判断です。選手には「健全な競争の中でポジションを決める」という話をしました。この三日間の中で私が選んだメンバーが、今日のメンバーです。