VEGALTA SENDAI Official Website BACKNUMBER

試合日程/結果

第32節 アルビレックス新潟

<手倉森誠監督記者会見>

<総括>

 順位が近い者同士の戦いで、我々にとっては去年の借り、今年の借りを返したい試合というところで(試合に)入っていきました。
 そのなかで、新潟はホームで7連勝中のいい状態で、J1に昇格してから10周年で、後押しもある中で非常にアグレッシブな試合になるだろうと。人へのプレス、前へのしかけ、そういった部分に対して、新潟の良さというものはじゅうぶん警戒していたつもりでしたけれども、立ち上がりに彼らの前にかける攻撃に対して重心を下げられて、(ボールを)取った後に、前線につなぐパスの距離が長くさせられたということで、攻撃が組み立てられなかった前半でした。
 そのなかでセットプレーでやられたというのは非常に悔しい失点でしたけれども、そのなかでも1点で折り返せたということで我々にも勝機があるだろうと。後半は4-3-3にしてしっかりと相手の前を取る攻撃に対して、重心を下げられたりしても全員がしっかり下がってきて、距離を近くしてパスをつないでいこうと。後半は、握り返せたような展開で、チャンスも多く作ったのですけれども、最後までこの10周年を祝う後押しというものに対して、我々が押された結果になってしまったと思います。
 ただし、遠くから仙台のサポーターも来て後押しをしてくれたのですけれど、そこに対して勝利を届けられなかったことには非常に申し訳なかった。「今回も新潟には悔しい思いをさせられて、敗戦したということに対しても正しく受け止めなければいけない」という話をしてきました。今日のようなアクシデントもでながら難しいゲームになった状況でも、勝ちきれることを目指すんだと。残り2戦でそういった姿勢を示して、ぜひ2連勝でこのリーグを終えたいと思っています。
 いずれにしても、残されたゲームの数、時間というものは、本当に少しなので、そこに対して自分自身も全力を注ぎたいと思います。

■角田選手の状況を教えてください。また、後半にチャンスを作れるようになったことについてはハーフタイムにどのような指示を出されたのでしょうか?

 角田は前半にふくらはぎの肉離れをしたかたもしれないということで、あれ以上は走れないということだったので、(渡辺)広大に代えました。
 ハーフタイムの指示は、先ほど総括で話したように、相手の、前を取る攻撃に対して、全員で戻ろうという話をして、戻った先に、パス交換の距離をもっと短くするために、4-3-3のシステムに変えて相手の間に入りこめるようにポジションを取らせました。
 そのなかで、ボールを握り返すような展開と外からの攻撃をできるようになったのですが、追いつくためにはゴール前で冷静さに欠けて精度を欠いてしまったのでもったいなかったと思います。冷静さを欠くぐらい、新潟の守備が非常に集中していたということを認めなければいけないと思います。