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第33節 アルビレックス新潟

2012Jリーグディビジョン1 第33節 公式記録
2012年11月24日(土)14:34 キックオフ
入場者数 18,526人 天候 晴、弱風 気温 7.1 ℃
湿度 40% ピッチ 良芝、乾燥 時間 90分
主審 村上 伸次 副審 岡野 宇広 / 数原 武志
第4の審判 河合 英治 記録員 平井 恵美子
ベガルタ仙台 0 0前半1
0後半0
1 アルビレックス新潟
ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 16 林 卓人 先 発 黒河 貴矢 1 GK
DF 25 菅井 直樹 坪内 秀介 37 DF
DF 2 鎌田 次郎 鈴木 大輔 4 DF
DF 3 渡辺 広大 石川 直樹 5 DF
DF 27 朴 柱成 金 珍洙 19 DF
MF 17 富田 晋伍 三門 雄大 6 MF
MF 6 角田 誠 本間 勲 15 MF
MF 15 太田 吉彰 アラン ミネイロ 18 MF
MF 10 梁 勇基 田中 亜土夢 23 MF
FW 24 赤嶺 真吾 ブルーノ ロペス 11 FW
FW 18 ウイルソン ミシェウ 10 FW
     
GK 1 桜井 繁 控 え 小澤 英明 30 GK
DF 20 内山 俊彦 大井 健太郎 3 DF
MF 8 松下 年宏 木暮 郁哉 8 MF
MF 11 関口 訓充 小谷野 顕治 26 MF
FW 19 武藤 雄樹 藤田 征也 7 MF
FW 9 中原 貴之 鈴木 武蔵 28 FW
FW 13 柳沢 敦 矢野 貴章 9 FW
     
手倉森 誠 監 督 柳下 正明
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
  17分[得点] 19 金 珍洙
[右 10 → 6 → 中央 19 右足s]
  30分[警告] 37 坪内 秀介 [C2]
27 朴 柱成 → 20 内山 俊彦 53分[交代]  
  56分[交代] 18 アラン ミネイロ → 7 藤田 征也
  66分[警告] 10 ミシェウ [C1]
  66分[警告] 15 本間 勲 [C3]
3 渡辺 広大 → 11 関口 訓充 67分[交代]  
  69分[交代] 10 ミシェウ → 9 矢野 貴章
17 富田 晋伍 [C3] 75分[警告]  
24 赤嶺 真吾 → 9 中原 貴之 75分[交代]  
2 鎌田 次郎 [C1] 86分[警告]  
  90+4分[交代] 15 本間勲 → 3 大井 健太郎
[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
90 45   45 90
11 9 20 シュート 18 11 7
5 6 11 GK 15 5 10
2 4 6 CK 4 2 2
6 6 12 直接FK 10 2 8
2 2 4 間接FK 0 0 0
2 2 4 オフサイド 0 0 0
0 0 0 PK 0 0 0
手倉森 誠監督記者会見

<総括>

 まず、本当に残念な結果になってしまいました。本当に頭の中は、優勝してCWC(クラブW杯)というとことまで描いていたのですけれど、そういうことも考えながら、「もしかしたら終戦もあっけないかたちかな」というのもよぎった中でした。  本当に、ゲームの入りとしては、相手のおかれている状況も考えたときに、厳しいタフなゲームになるということも考えて覚悟しながら、富田のポストを叩いたシュートが決まっていれば、また大きくゲームが変わっていたのかなというところと、前半に立て続けのチャンスで、勢いを持って入れた我々の力だったし、そこで仕留めていれば、というようなゲーム展開でした。
 こういう残留争いをしている新潟の中でもブラジル人のスキルということには十分警戒したつもりでしたけれど、スルーパスを出されてえぐられた1失点目を相手に与えてしまったというところが、また優勝への重圧を感じながらの試合になってしまいました。そのあとの、攻撃のチャンスを作れたシーンでも、なんか勢いのままシュートで終わっていたという感じだったし、あそこで少し、0-0で推移していて、落ち着いてまずこっちが最初に取れればな、という悔しいゲームでした。
 これまでのホームゲームでこのピッチが我々には良い方に傾いていたけれども、今日は逆にいえば最後の最後に災いしたのかなと今日は感じました。選手たちも、前半に帰ってきてからピッチに対してすごくストレスがあったという感じでした。
 ただし、去年の4位で躍進したチームが、希望の光としての証明をしてみせる年だというシーズンで、また昨年の順位を上回れたというところは間違いなく選手たちの成長だし、さっきのセレモニーでも言いましたけれど、このクラブは今度はアジアの舞台を交えながら戦えるというところなので、タイトルは逃しましたけれども、日本の被災地の、東北・仙台がここまで強くなったということなので、これから先も海外にも示していければと思います。
 優勝を最後まで争っていた広島にまずは「おめでとう」と言いたいし、広島がこうして初優勝という栄冠を手にしたことをつくづく感じたときに、やはりクラブとしての経験の差というところで、今回はシャーレが広島に流れたのかな、と。広島は2009年に4位になって、2010年にACLを経験して、今年にタイトルを取ってみせました、というところだと思います。
 自分たちもいよいよ来シーズンにタフなACLで戦えて、また逞しくなれる、と。その先にタイトルが取れるチームになれるというふうに、広島の優勝を考えたときに、仙台はまだまだだというのも、今日はあらためて感じました。

■チーム史上最高位の2位と、監督が就任時に掲げていた5年でのACL出場権獲得を達成しました。あらためて、チームはどう成長したと感じますか。

 まずは自分が長く目標を掲げてから継続させてやらせてもらったこと、選手たちも契約が切れる選手以外は誰一人抜けていかずにそれを信じてついてきてくれたこと、それによって育まれてきた一体感というものが、このチームの強さだと思うし、震災が起きて、チームに生かされている我々が地域に対して力を注がなければいけないという、人としての、プロとしての心構えというものが育まれた成果だなと思いました。
 去年の四位でも浮かれた様子はなかったし、今日に二位になっても浮かれてはいないし、そういった心構えというところを人間的な成長としてきたからだろうと思います。

■試合前には選手たちにどういう言葉をかけられましたか。

「こうして最終盤まで優勝争いをできているということは、ホームの利があったからだと。そこにはサポーターの後押しなくては考えられない。つまり、ホームの最終戦でその感謝の思いを込めて、優勝の可能性をしっかり広げるために頑張ろう」という話をしました。逆に、肩に力を入れさせてしまったのか、と思いました。

■二人の交代はけがの交代でしたが、渡辺選手から関口選手への交代はどういうねらいでしたか。

 まずは新潟が自陣深く守って、カウンターねらいだったというところに対して、ただ自分たちは打ちこむ、放りこむというよりも、まず持ちこめるということを考えたときに、角田をセンターバックに置いてもじゅうぶんボランチの役割はできる、サイドのところで関口のドリブルとスピードというところでかき回せれば、ゲームの終盤に体力がきつい中で、相手が嫌がることになるだろうと思って、そういう交代をしました。
 最後はカウンターのシーンでオープンになって、相手にも決定的なチャンスを与えてしまいましたけれど、(林)卓人の神がかり的なセーブがあった先には神がかり的なゴールが生まれるのが仙台で、今日も仙台らしいサッカーだなというドラマが待っているのかなと思いましたけれど、最後の最後は出ませんでした。
 ただ、仙台らしい何が起こるか分からないようなサッカーを演出できたような、サポーターも演出家だし、私も演出家だし、選手たちも主人公としてよくやってくれたなと思います。

■ホームは最終戦で、順位も2位が決まりました。しかしあと1試合残っています。アウェイですが、何を見せますか。残り試合で。

 今年は「復興元年」で、タイトルを取るべく戦った選手とサポーターと最後の一試合を共闘する姿勢を、首都で東北の力を表現したいと。本当に、タイトルのかからない試合になってしまいましたけれど、震災があってもたくましく戦い抜いているベガルタ仙台、そしてそれを後押ししてくれるサポーターと、本当に逞しい、力強いゲームを最後に表現できれば、と思っています。

■挨拶でもありましたが、「仙台をアジアのチームにしたい」とのことですが、来年も自分がチームを率いていきたいという思いもありますか?

 ACLが目の前でやめるわけにはいかないので、やれと言われれば、マコト・テグラモリでやります。