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第13節 川崎フロンターレ

2012Jリーグディビジョン1 第13節 公式記録
2012年5月26日(土)14:04 キックオフ 等々力陸上競技場
入場者数 16,058人 天候 晴、弱風 気温 25.9℃
湿度 28% ピッチ 全面良芝、乾燥 時間 90分
主審 前田 拓哉 副審 岡野 尚士 / 戸田 東吾
第4の審判 塚田 智宏 記録員  大高 常勝
川崎フロンターレ 3 1前半1
2後半1
2 ベガルタ仙台
ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 21 西部 洋平 先 発 林 卓人 16 GK
DF 3 田中 裕介 菅井 直樹 25 DF
DF 15 實藤 友紀 角田 誠 6 DF
DF 4 井川 祐輔 鎌田 次郎 2 DF
DF 22 福森 晃斗 田村 直也 23 DF
MF 14 中村 憲剛 松下 年宏 8 MF
MF 30 大島 僚太 富田 晋伍 17 MF
MF 16 楠神 順平 太田 吉彰 15 MF
FW 11 小林 悠 梁 勇基 10 MF
FW 23 登里 享平 ウイルソン 18 FW
FW 9 矢島 卓郎 赤嶺 真吾 24 FW
     
GK 1 杉山 力裕 控 え 桜井 繁 1 GK
DF 2 伊藤 宏樹 渡辺 広大 3 DF
MF 25 レネ サントス 内山 俊彦 20 DF
MF 18 杉浦 恭平 奥埜 博亮 7 MF
MF 19 柴崎 晃誠 武藤 雄樹 19 FW
FW 10 レナト 柳沢 敦 13 FW
FW 17 小松 塁 中原 貴之 9 FW
     
風間 八宏 監 督 手倉森 誠
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
11 小林 悠 
[右 16 カット → 中央 15 → 11 右足S] 
20分[得点]  
  24分[得点]  17 富田 晋伍
 [中央 相手DF ミス 17 右足S]
  46分[交代]  23 田村 直也 → 20 内山 俊彦
  54分[得点]  18 ウイルソン
 [右 15 → 8 → 中央 18 右足S]
11 小林 悠 → 10 レナト  56分[交代]  
  59分[交代]  25 菅井 直樹 → 3 渡辺 広大
23 登里 享平 
[右 16 → 14 → 中央 16 → 23 右足S] 
61分[得点]  
  70分[交代]  8 松下 年宏 → 7 奥埜 博亮
  85分[警告]   24 赤嶺 真吾 [C1]
9 矢島 卓郎 
[中央 14 ~ → 左 22 ↑ 中央 9 ヘディングS] 
90+2分[得点]  
16 楠神 順平 → 2 伊藤 宏樹  90+5分[交代]  
[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
90 45   45 90
5 6 11 シュート 7 3 4
6 3 9 GK 6 2 4
2 4 6 CK 5 3 2
5 10 15 直接FK 7 2 5
1 2 3 間接FK 4 3 1
1 2 3 オフサイド 4 3 1
0 0 0 PK 0 0 0
手倉森誠監督記者会見

<総括>

 攻撃力を上げて、川崎Fが「らしく」なってきた。その攻撃力に対して、自分たちがいかに組織的な守備で対抗できるかというところにひとつのポイントがありました。攻撃に関しては、名古屋戦で見せた攻撃力というものを今日も発揮できるかというところで、まず自分たちとしてはコレクティブに、攻守においてオーガナイズを保ちながらゲームができるかというところがポイントでした。
 前半に少し、ポゼッションというところでは、相手に引っかけられたところもありながら一進一退で、ビハインドを負った後に、前からボールを取りたいと思って、彼らのダブルボランチのところで攻撃の起点をいかに抑えるのかが大事だと思ったので、システムを4-3-3に変えて、ボランチのところでボールを引っかけてポゼッションも高まりました。
 後半の立ち上がりに逆転できたところまでは修正プラン通りでした。ただし、今回、上本のけがで角田を下げて、その後に最終ラインで交代というところでスクランブル状態になったことが、最後の失点につながったのかな、と思います。
 でも、今のチームが置かれている問題、けが人が出たということに対してみんながカバーしようとする意識、そして試合の中でどんどんポジションが変わってもそれをやり切ろうとする姿勢を見れば、いかにこのチームがたくましくて真面目で団結力があるのかということは示せたのかなと思います。後半のゲームの流れを見れば、本当に負けなくてもいい試合だったということは選手自身も感じているし、これが実際に結果として2-3となったことには、「そうさせられたんだ」と思います。自分たちは今日のゲームのなかで、アウェイで、この暑さのなかで仙台らしさと強さを示せたのかなと思います。
 今日、負かされたという悔しさだけを持って、月を変えて頑張っていきたいと思います。

■後半に田村選手を交代したように、監督にとって今日が一番難しい采配の試合でしたか。

 苦しかったですね。実は遠征に19人を帯同してきていて、先週の練習ゲームで足首を痛めていた朴をどうしようかという部分で、菅井が内転筋を痛めているのを見て、菅井をこのまま回避させるかというところで、昨日に遠征に帯同までさせながら直前まで悩みました。その結果、菅井でいこう、としたときに、(朴)柱成を19人目にしたのですけれど、田村が、前半にあがってきたときに具合が悪くなって戻したのです。それがちょっと誤算でしたね。いちばん元気だったはずの奴が代わることになったということで後半に苦しい展開になるのかなと思ったのですが、そこには一枚内山がスタンバイとしていましたから。本来であれば菅井がある程度のところまでやれて内山にシフトしていくということが、我々のディフェンスラインでの今日のプランだったのですが、二枚変わってしまった状況というものが、苦しくなりましたね。

■6月16日の(リーグ戦)再開までに負傷者が戻ってくる見込みはあるのでしょうか。

 関口と上本はまだまだそこまでは間に合わないと思います。上本はたぶん、梁よりは早いような回復力を見せてくれると思います。関口も二年前に膝のけがをしたときには二ヶ月離脱しましたけれど、一ヶ月くらいで戻ってこられるとは思っています。

■(リーグ戦に)初出場した奥埜選手の評価をお願いします。

 あの位置から相手のボランチへの守備と、間で受けてのしかけの部分でのびのびプレーしてくれたと思うし、彼からのラストパスと彼のゴールへのシュートというものはもう少し出ればよかったな、と。でも、可能性のあるプレーを見せてくれたと思っています。

■守備では非常に仙台らしいチームプレーを至るところで見ることができましたが、攻撃では仙台の持ち味である速いカウンターのスピードが欠けていたようですが、攻撃に関しては監督はどのように見ていますか。

 攻撃ではポゼッションを高めたいと、前半の修正点から思いました。後半にその間で受けながら、相手を動かしながら、という部分では、そちらのプレーの方をチームは選んだんですよね。相手を動かしながら、今、我々もチームとしてトライしているところは、手堅い守備をしてくるところをいかにはがしていけるかというところでは、チームとしてもトライしていますから、そういったところもしっかりトライしていこうと今日のゲームでは言っていたのですが、深く攻めたあたりでのウイルソンの2点目というものは、ああいう攻撃ならではの得点だったと思います。
 ただ、もう少しこう、カウンターというものもどこかで織り交ぜなければ、と思ったんですよね。今日は前半からちょっと裏へのボールも、確かに効果的なボールもなかったし、相手のサイドバックの裏に落としこんで、広げた後にそういったプレーを選ぶということの組み合わせというものは、高めていかなければいけないと思いました。

■立派なサッカーを見せてもらいました。この団結力からは「自分たちが地域を代表するんだ」というものが感じられますが、それについてはどう思われますか。

 震災が起きた後に、去年は「希望の光になりたい」というところから、今年は「東北のシンボルになりたい」という話をいつも言っていて、それが合言葉のようにやっていますから、選手達もやっぱり、震災と、地域に生かされていることの大事さに気づかされていると思うし、もともとこのチームはJ2暮らしが長かった中で、J1で戦い抜こうと思って、まずサッカーは一人じゃできないということを、みんな本当に強く思ってくれているし、震災の後も希望の光になるためには一人だけが輝いていてはだめだということですから、チームとしていかに輝けるかというところをみんながよく理解していると思っていますし、サポーターとの絆というところも強くなってきているし、チームだけでは成長し得ない部分に気づかされて我々は強くなってきたんだろうな、というふうに思っています。