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第9節 サガン鳥栖

2012Jリーグディビジョン1 第9節 公式記録
2012年5月3日(木祝)16:04 キックオフ ベストアメニティスタジアム
入場者数 18,113人 天候 曇、弱風 気温 20.0℃
湿度 60% ピッチ 全面良芝、乾燥 時間 90分
主審 福島 孝一郎 副審 相樂 亨 / 穴井 千雅
第4の審判 日高 晴樹 記録員 藤崎 隆弘
サガン鳥栖 1 0前半1
1後半0
1 ベガルタ仙台
ポジション 番号 選手   選手 番号 ポジション
GK 1 赤星 拓 先 発 林 卓人 16 GK
DF 15 丹羽 竜平 菅井 直樹 25 DF
DF 4 小林 久晃 鎌田 次郎 2 DF
DF 5 キム クナン 上本 大海 29 DF
DF 20 呂 成海 朴 柱成 27 DF
MF 6 岡本 知剛 富田 晋伍 17 MF
MF 14 藤田 直之 角田 誠 6 MF
MF 8 水沼 宏太 松下 年宏 8 MF
MF 18 野田 隆之介 関口 訓充 11 MF
FW 9 トジン 柳沢 敦 13 FW
FW 11 豊田 陽平 ウイルソン 18 FW
     
GK 12 奥田 達朗 控 え 桜井 繁 1 GK
DF 3 磯崎 敬太 内山 俊彦 20 DF
DF 13 犬塚 友輔 梁 勇基 10 MF
MF 16 國吉 貴博 太田 吉彰 15 MF
MF 27 清武 功暉 田村 直也 23 MF
MF 30 黒木 晃平 中原 貴之 9 FW
FW 19 岡田 翔平 武藤 雄樹 19 FW
     
尹 晶煥 監 督 手倉森 誠
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
  19分[得点]  17 富田 晋伍
 [左 直接FK 29 ↑ 中央 相手DF クリア 17 左足S
]
9 トジン [C4]  27分[警告]  
  46分[交代]  13 柳沢 敦 → 15 太田 吉彰
9 トジン → 27 清武 功暉  55分[交代]  
11 豊田 陽平 
[中央 14 ↑ 11 ~ 左足S
57分[得点]  
27 清武 功暉 [C6]  70分[警告]  
  71分[交代]  8 松下 年宏 → 10 梁 勇基
18 野田 隆之介 → 19 岡田 翔平  89分[交代]  
[警告] C1:反スポーツ的行為、C2:ラフプレイ、C3:異議、C4:繰り返しの違反、C5:遅延行為、C6:距離不足、C7:無許可入、C8:無許可去
[退場] S1:著しく不正なプレイ、S2:乱暴な行為、S3:つば吐き、S4:得点機会阻止(手)、S5:得点機会阻止(他)、S6:侮辱、CS:警告2回
[得点] ~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
90 45   45 90
4 3 7 シュート 12 5 7
5 7 12 GK 10 5 5
0 3 3 CK 4 1 3
5 5 10 直接FK 17 13 4
1 0 1 間接FK 4 2 2
1 0 1 オフサイド 4 2 2
0 0 0 PK 0 0 0
手倉森誠監督記者会見

<総括>

 タフな試合でした。鳥栖がホームで無敗だったのが、非常に良くわかるゲームだったと思います。
 自分たちとしては、今日は注目されているリーグ無敗の我々と、ホームで無敗無失点の鳥栖と、どっちの勢いが勝るのかというところだったと思うのですけれど、自分たちとしては今日の作業は、ホームの鳥栖を止める、ということ。点を取って、勝つことだということで挑んだのですが、二ついっぺんには叶いませんでした。
 しかし1-1の結果、我々がアウェイに来て好調のこの鳥栖のスタジアムで、負けなかったことをよしとしなければいけないくらいの、鳥栖のパワーがあったと思います。
 よく引き分けると「痛み分け」という表現が使われると思いますけれど、ホームで無敗の鳥栖と、リーグで無敗の我々は、両チームとも傷がつかなかったな、と思います。
 鳥栖のダイナミックで大きな展開に手を焼いたところがありますけれども、こういった展開にも折れずに立ち向かった仙台も、今日のゲームでじゅうぶん鍛え上げられたと感じています。
 次のゲームに向けて切り替えて、ゴールデンウイークのアウェイ、アウェイと続いた締めを、ホームでしっかり勝って、サポーターとともに5月6日は喜びたいと思います。

■先制して畳みかけるかたちで進めることができましたが、追いつかれるまでのプランについて教えてください。

 プランは、まず「10分以内に1点を取れ」でした。それが19分になりましたけれど、前半でヤナギ(柳沢)を交代して、後半の頭から太田、というプランを持っていました。1点を取ったところで相手が前がかりになったところを、今度はスペースを太田に使わせたいと思いました。
 そこでもちろん2点目が取れていれば最高のかたちでした。1失点を食らった展開は、これぞまさしくサッカーだな、と思いました。少し相手陣内でボールを動かすことができて、我々のやりたいことができそうなときのカウンターパンチだったと感じています。ああいった取られ方、ああいった相手のしかけというものがこれからはあるよ、ということを気づかされた展開だったと思います。それ以上の失点をしなかったことが、今日の選手達の努力だったと思います。

■得点した富田選手の役割を教えてください。

 ボール奪取率が高いし、相手の攻撃が限定されたときは確実にボールをかいてくれます。
 今日みたいな展開でも、一人が競った後のセカンドボールをまずはおさめてくれるというところに、非常に心強さを感じています。
 今は、チームが攻撃的になろうとしているときに、彼自身の攻撃に対する向上心が、ああやってミドルシュートを狙わせていると思うし、自分がそこを高めたいと思っている部分だと思います。
 それが成果としてゴールになるなどしながら、彼の成長を感じるし、まだまだうちの選手達はそういったところでも伸びしろのある選手達が多いと感じています。

■途中出場の梁選手について、かなり起用できる目処が立ったのでは。

 「俺は大丈夫だ」という感じでCKを蹴りましたから。大丈夫か、と思ったのですが、ああいう展開でも菅井にゴール前に飛びこんだところへのボールの供給であったり、嫌らしいところでの動きをしている選手を探してそこにボールを通したり、というところのゲーム感を取り戻しつつあると今日は感じました。
 今日に使ったのも、次のホームで使える目処があるかどうかというところでの試しでもあったし、そういった意味ではけがもなく終わったことと、梁が出てからいくつかチャンスが作れたことに、梁自身もチームも手ごたえを感じていると思います。

■対戦相手としての鳥栖は、どんなところがやりにくかったのでしょうか。

 このスタジアムがやりにくいです。
 スカウティングをしているよりも、実際に対戦してみれば速さも高さもあるし、パワーもあると感じました。自分たちの特徴を出せる戦術を尹晶煥監督はとっています。そこは、フィジカルの部分でも体力的なところも出し惜しみしないような戦術で、ワントップ、トップ下、両サイドの水沼選手や野田選手が早めに高い位置に放して、隙があればすぐそこにボールを預けて出ていくというところが非常に速いと思います。
 今のJ1のなかでも、鳥栖と清水と我々が、いちばん走りきるチームだと感じていますから、手強かったです。
 今日は非常に(鳥栖の守備が)集中していました。本当に、GKの赤星選手もこれまでの戦いでもファインセーブを出しているし、失点を少なくリーグ戦を進めていることに、一人ひとりが自信を持ち始めていることを感じます。アタッキングサードに入ったら、意外とディフェンディングサードでばたつくチームがあるのですが、鳥栖は今日はそんなことはなかったと思います。