＜総括＞

　まずは宮城の希望の光がひとつ消えたということが、非常に残念でした。試合は、一進一退の駆け引きがあって、我々は握り続けて向こうは守備で、というところで、1-0で勝ててホッとしているというところと、2回戦はこういうものだな、と。ましてや三年連続で同じカードのやりにくさという感じもあらためてしました。ただ「一昨年は敗戦、去年は延長戦での勝ち、今回は90分で勝てたということは、一歩ずつ進歩しているのかな」という話も選手たちにしてきました。
「13時からのゲーム、久しぶりのデーゲームで、少しコンディションの持って行き方、コントロールの仕方が少し、これからのリーグに対しては経験になったな」という話もしてきました。広島（戦）はナイトゲームであるけれども、その後（のリーグ戦のキックオフ時間）は15時半、13時と時間がまた変わってくることに対して「今日の2回戦は、ただ3回戦を決めるだけではなくて、我々は9月の戦いというところをみすえたときに、まずは今日のゲームも広島戦につながるんだ」という話もして挑みました。
　そのなかで、苦しい展開にはなったけれども、この苦しんだ勝ち方というところがリーグ戦に生きてくるだろう、と思っています。

■得点した奥埜選手について、評価をお願いします。

　先制点が生まれて、「あ、奥埜だったか」というところです。ボールのつなぎ、崩しのところで彼はノッキングし続けたと思っていますから。そういった要因から代えました。（Jリーグヤマザキ）ナビスコカップの広島戦でも前半で代えたということもあります。まだまだ、彼のスタートからいく、という経験では。でも、使わなければそこは克服できない部分でもあるし、本来の彼の良さという部分は今日は出せずじまいで、そのぶん点を取ってくれたということだと思います。

■「やりにくさ」ということについて教えてください。

　同じ相手だし、近くにいる相手だし、彼らはベガルタのことをよく知っているし、紅白戦は（ソニー仙台の）前監督が見に来ているし、いろんな意味でやりにくかったですね。